2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧
【因果応報(1)】 親鸞聖人は「卜占祭祀をつとめとしている」ことを 「かなしきかなや」“嘆かわしいことだ”と書き残されています。 「卜占(ぼくせん)」とは占いのことです。 昔も今も占いにすがる人はあとを絶ちません。 「今日の運勢」や「ラッキーカラ…
【かなしきかなや(2)】 親鸞聖人は「天神地祇をあがめている」ことを 「かなしきかなや」“嘆かわしいことだ”と書き残されています。 「天神」とは天の神、「地祇」とは地の神です。 日本人は何しろ「神」と名が付くものがあると、 手を合わさないとバチが…
【かなしきかなや(1)】 「かなしきかなや道俗の 良時吉日えらばしめ 天神地祇をあがめつつ 卜占祭祀つとめとす」(悲歎述懐和讃) 親鸞聖人のお歌です。 最初の「かなしきかなや」とは、 “なんと悲しいことだろう、情けないことか”ということですから、 親…
【財欲(1)】 おカネを「どうやって手に入れるか」に悩む人はあっても、 おカネを「何に使うか」に悩む人はほとんどありません。 人類の知りたいこと、求めてやまないこと、古今東西変わらぬニーズは 「どうしたらおカネを自分のものにできるか」です。 手…
【瞋恚(2)】 先回のメルマガでお釈迦さまの「怒りに怒りをもって報いるは、げに愚かもののしわざなり」のお言葉をお話ししました。 この釈迦の一節は 「ののしられた時ののしり返し、怒りには怒りで報い、打てば打ち返し、闘いを挑まれ闘い返す、それはは…
【瞋恚(1)】 怒っている相手に対応する際、大事なポイントがあります。 それは「こちらは怒らない」ということです。 相手が声を荒げるほど、こちらは静かな声で、 穏やかに応ずるのがよいのです。 2008年アメリカ大統領選挙での候補者のテレビ公開討論の…
【教行信証(2)】 『ローマ人の物語』で知られる作家、塩野七生の言葉が心に残りました。 「私は今必要があってマキャベリの論文や手紙を訳しているが 彼の筆になる500年前のフィレンツェ方言風のイタリア語をまず声を出して何回も読んでいるうちに マキャ…
【教行信証(1)】 お釈迦さまの説かれたことがお弟子の手によって書き残されたのがお経です。 その一切を「一切経」といい、その数は七千余巻に上る膨大なものです。 その七千巻の中でも、親鸞聖人が特に重視されたお経が 「大無量寿経」「観無量寿経」「阿…
【布施(1)】 最近でこそ少なくなりましたが、 一昔前の山間部の村では、川に一本の丸太を横たえただけの丸太橋がいたるところにありました。 そこで生活する村人に伝わるのが「丸太橋」の教訓です。 お互いの主張がぶつかってけんかになりそうになると 「…
【人生の目的(3)】 ルソーは「人間は呼吸するために生きているのではない。何かをするために生きているのだ」と言いました。 その“何か”とは何か、はっきりしている人がどれくらいいるでしょうか。 何のために生きているかわからない人間の実態を室町時代…
【人生の目的(2)】 「人間は呼吸するために生きているのではない。何かをするために生きているのだ」 とルソーは言いました。 この言葉に「そりゃそうだろう」と頷いても、 「ではあなたにとってその“何か”とは何ですか」の問いに即答できる人は少ないか…
【人生の目的(1)】 どんな行動にも目的があります。 【タクシーに乗る】という行動も、【どこそこに何時までに行く】といった目的があります。 目的がないのにタクシーに乗っていれば、時間とお金がどんどん無駄になるだけです。 【勉強する】という行動…
【流転輪廻(1)】 石器時代の人類は、1人が1日で消費するカロリーは4000カロリーでした。 これは食物として摂取するエネルギーだけでなく、 道具、衣類、たき火などに使うエネルギーを含んでの数値です。 では現代に生きる平均的なアメリカ人はどうかといえ…
【布施(1)】 南アフリカの優勝で幕を閉じたラグビーワールドカップ、 日本中が盛り上がりました。 話題になった一つが、 敗れたチームが試合後に花道を作って勝者を称える「ノーサイドの精神」です。 多くの日本人が感銘を受けました。 「ノーサイド」の精…
【業界(1)】 私たちは自分の思いを理解してくれない人を 鈍くて、頑固で、思いこみの激しい人、と決めつけてしまいがちです。 しかし必ずしもそうとは限りません。 むしろそう決めつけてしまっている人の方が、 頑固で思いこみの激しい、というケースは少…