親鸞に学ぶ幸福論

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文明文化の進歩と幸福感が比例しない

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【流転輪廻(1)】


石器時代の人類は、1人が1日で消費するカロリーは4000カロリーでした。

これは食物として摂取するエネルギーだけでなく、

道具、衣類、たき火などに使うエネルギーを含んでの数値です。

では現代に生きる平均的なアメリカ人はどうかといえば、280000カロリーです。

自動車、パソコン、冷蔵庫、テレビなど、

現代人は石器時代の人類より70倍近いエネルギーを使って生活している、というわけです。

だからといって私たちは石器時代より70倍幸せだと言う人は

まずない、と言っていいのではないでしょうか。

 

もっとこうすれば火起こしが楽になるのではないか、

衣服をこうすればより暖かくなるのでないか

矢じりの形をこうした方が狩りで獲物をもっと獲れるのではないか

この薬草で病が治るのではないか、

みんなで集まって住んだ方が安全でないか、

もめ事が起きないようこんなルールを決めた方がいいのではないか、

と人類は何千年、何万年と試行錯誤を重ね、より良いものを探求し、

政治、経済、医学、科学、法律、芸術、倫理、スポーツ、

あらゆるものを積み上げ、今日の文明社会を築き上げました。

 

そのように営々と続けてきた努力の目的は一言で言えば

「幸福になりたい」の一心でした。

ところがその肝心要の「幸福」を人類が手に入れられていないでいるとしたら、

これこそ人類史は「徒労の歴史」ということになります。

「幸福になりたいのになぜなれないのか」

これこそ人類最大の課題ではないでしょうか。

 

先進国のトップを走るアメリカでは、

銃乱射事件が大きな社会問題です。

毎月のように発生する銃乱射事件にタイム誌が特集を組み、

その表紙に「ENOUGH(もうたくさんだ)」と大きく載せました。

「不特定多数の人たちに銃を乱射するなんてどうかしてる」

「なんでそんな事件をおこすのかわからない」

との声も聞きますが、何もわからないことはない、

「生きているのが苦しいから」の一言です。

科学が進歩しても、世の中が便利になっても、心は少しも穏やかになれず、

息詰まるほど寂しく、虚しく、無性にイライラし、周りを恨み、

「周りも殺してオレも死ぬ」とばかりに自暴自棄な事件を起こしているのです。

 

世の中は激変し、その狙いは幸福の獲得にあったにも関わらず、

どこまで走っても肝心の「幸福」というゴールがどこにもない、

こんな実態を仏教では『流転輪廻』といいます。

ゴールのない円周トラックを懸命に走り続けているような状態が流転輪廻、

この迷いのループから出離するのが仏教の究極の目的です。

 

 

 

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