親鸞に学ぶ幸福論

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誰にでもある「自暴自棄」「自棄(やけ)」になる心

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【人身受け難し(2)】


「自棄(やけ)を起こす」という言葉があります。

本来「やけ」とは「あとは野となれ山となれ」で焼き尽くすという意味で

「焼け」だったようですが、

「自暴自棄」の「自棄」を「やけ」と読むようになりました。

 


やけ酒、やけ食いなどはみな経験あると思います。

やけ買い、やけギャンブルなどもよく聞きます。

「努力が報われない」

「どうせ自分なんか何をやってもダメ」

「もうどうなってもいいや」

と投げ出してしまい、自分を傷つけ、

時にそれが自分の人生を台無しにすることもあるのが

「自暴自棄」「自棄(やけ)」という状態です。

 


ラスベガスで群集に銃を乱射した事件の犯人の動機は何だったか、

自殺してしまったので真相は分かりませんが、

地元の捜査当局の話によると、

莫大な財産を失ったことで人生に悲観し、

犯行を決意した可能性がある、とのことでした。

将来は暗く、もう人生どうでもいいという虚無感と、

自分をそうさせた世の中への鬱屈した思いが

あのような暴挙となったのかもしれません。

 


北朝鮮の平壌(ピョンヤン)で、インテリ風の若い女性が

「いっそのこと早くアメリカと戦いたい、と思います」

と勇ましく発言しているのをテレビで見たときも、

真意を尋ねてみたくなってしまいました。

本気で勝てると思ってそう言っているのか、

国体を賛美するしかないから口先だけでそう言うのか、

あるいは

「早くこの国の秩序を破壊して、このどこまでも続く閉塞感、

不安をなんとかしてくれ、負けてこの国がどうなっても今よりまし」

という思いなのかもしれないなと感じました。

 


大地震でもいい、ミサイルでもいい、戦争でもいいから

うんざりするこの人生を一変させてくれ、という

ひそかな願望は人々の心にうごめいています。

学生時代は、学校が地震でつぶれてくれんかな、

とひそかに思った人もあったと思いますが、

これが大人になると、

学校が倒壊したくらいでは人生は変わらないとわかってきて、

ならば大地震か、ミサイルか、戦争か、

それも期待できないようなら、

いっそこちらから自殺するか、

それとも周りを道連れに銃乱射でもするか、と

まさに「自暴自棄」になるのでしょう。

 


このたびの座間市の殺人事件を機に

「自殺仲間」「自殺募集」「自殺オフ」などのワードが

マスコミを賑わせています。

「自殺したい」とネットでつぶやく人は、

決して自殺が好きなのではない、

ただ生きるのが苦しくて嫌で仕方ない、のです。

「死にたいほど苦しんでいます」というSOSのメッセージであり、

「死にたい自分をどうにかしてほしい」という悲鳴でもあります。

 


がんばってても、耐え続けていても、

苦しいことが次から次へと果てしなくやってくる人生、

自暴自棄になってしまって当然です。

「そんな人生、なぜ生きるのか」

「なぜ生きねばならないのか」

誰しもの心の中に確実にこの問いがあります。

カミュは

「人間には生きる意味を知りたいという激しい欲求が心の底に激しく鳴り響いている」

とそれを言いました。

これに答えうるメッセージを人類は希求しているのです。

 

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