親鸞に学ぶ幸福論

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人を変えようとするのではなくて、自らを変えようと努める

 

【布施(1)】

 

「呼べば呼ぶ 呼ばねば呼ばぬ 山彦ぞ まず笑顔せよ みな笑顔する」

という歌があります。

山彦とは、見晴らしのいいところで向こうの山に向かって「ヤッホー!」と声をあげると

「ヤッホー!」と返ってくる、あの山彦のことですね。

こちらが「ヤッホー」と大声張り上げなかったら

向こうからは返ってきません。

呼べば呼ぶ、呼ばねば呼ばぬその山彦のように、

まず自分が心をひらいて笑顔しなさいと。

すると向こうも心をひらいて笑顔を返してくれるようになりますよ、というのが、

「まず笑顔せよ みな笑顔する」ということです。



「なんであいつ不愛想なんかな」

「あいつ、こっちに心の壁を作ってるのか、態度悪いな」

「あの人、もうちょっとなんとか変わってくれんかな」

と上司は部下に対して思います。

あるいは部下も上司に対して

「ちゃんとやってくれよ」「あの言い方と態度、なんとかならんもんか」

と思うのですが、

それはお互いが、自分が「ヤッホー」と叫んでいないのに、

向こうから山彦が返ってこない、と山に怒っているようなものです

「まず自分から」ということですね。



例えばこちらが部下の立場ならば、

まず自分が意欲的に仕事に取り組みましょう、ということです。

すると上司も「あいつ変わったな。これなら今度の仕事は彼に任せてもいいかな」と変わってきます。


こうお話ししていると、よく顔をしかめて言われる方があります。

「いやあ、うちの上司はそんなこと言っても無理ですよ。よけい図に乗ってワンマンになるだけですから」

その気持ちもわかりますし、確かに一週間や二週間、一ヶ月や二ヶ月では変わらないかもしれませんが、

これが一年、二年、三年となっていくと、必ずその人のワンマンな姿勢も変わってくるものです。


こちらが意欲的になれば、相手からのリアクションは変わってきます。

もし自分が上司だった場合はまず、

部下を全然信用しない姿勢だったり、

部下の言うことに全然耳を貸そうとしないワンマンな態度を改めるべきです。

部下を信頼してやらせてみることです。

「そんなことしたら余計あいつ怠けますよ。俺がガツンと言ってやらなきゃダメなんです」

という気持ちをまず改め、自分が信頼することに努めてみることです。

「まず自分から」です。

すると「上司もこれだけ信頼してくれるんだから期待に応えよう」

といつしか部下の仕事に対する態度というのは変わってきます。



この歌のメッセージは

「人を変えようとするのではなくて、自らを変えようと努めなさい」です。

私たちは人を変えよう変えよう、何とかしてあいつを変えなければと、

そこばかり努力しますが、その努力よりも

自らを変えることに努めなさい、と言われている歌なのです。

 

 

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