親鸞に学ぶ幸福論

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自因自果の視点を持って、私が世の中を変えると覚悟する

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【自因自果(1)】

 

段取りが悪い上司に一人の部下がイライラし、かげで不平を言っています。

もう一人の部下は上司が仕事を進めやすいよう、サポートすることに努めています。

当然、出世するのは後者です。

 

部下の意見を聞いてくれないワンマン上司がいます。

その下で働く部下にも二通りあり、一つはやる気をなくし、いやいや順うタイプ、

もう一つは自分の意見をとりあげてもらえるよう、どう働きかけたらよいか、考えるタイプ。

これも当然、頭角を現すのは後者です。

 

オレが苦しむのは上司のせいだ、

上司が考えを改めない限りオレの運命は変わらない、と思えば、

出てくるのは怒りや不平、うらみばかりになって、

その思いは上司にも伝わりますから、関係はどんどん険悪になっていくでしょう。

 

夫婦関係でも同じです。

なんで直してくれないのか、と奥さんが怒りのあまり「言ったよね!?」と目くじら立てると、

夫も、しまった、とは思いながらも「その言い方はないだろ」と素直に謝れなくなり、

夫婦げんかにまでなります。

どうしても相手の態度を改めようとすることに躍起になってしまいがちですが、

その前にまず大事なのは、

どうしたら夫は直してくれるか、どういう言い方が効果的か、

自分の言い方を改めてみることです。

またふだんからの自分は相手の要望に応えているだろうか、

不快にさせていないだろうか、考えてみることです。

 

商談でもそうです。

どうしてあの人は承諾しないんだ、とイライラしても事態がよくなるのではない。

その不満はよけい相手を頑なにさせるだけです。

それよりも自分の提案の何がまずいんだろう、相手は何が嫌なんだろう、

こちらは何を変えたらいいんだろう、と考えてみることです。

 

あくまでも、相手は原因ではなく、縁です。

相手を原因と思い、相手が変わらなければ私の運命は変わらないんだと、

相手に自分の人生をゆだねた生き方では幸せは訪れません。

相手を変えるのではなく、自己を変える、

これがどうにもならないと思っていた苦しい現状に一気に風穴を開ける視点なのです。

 

 

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