親鸞に学ぶ幸福論

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ドラッカーの語る組織の目的とは

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【煩悩(1)】


世の中には三通りの上司のタイプがいます。

1.部下の短所にも長所にも気付けぬタイプ、

2.部下の短所には気付くが、長所が見つけられないタイプ、

3.部下の長所と短所が分かるタイプ

もちろん優秀な上司は、3番です。

 

言うまでもなく、人には凸凹があって、

それがある分野においては強みとなり、

またある分野においては弱みとなります。

上司は部下の強みと弱みを的確に把握し、

強みを十二分に発揮してもらい、

部下が弱みによって苦しまないようにするにはどうしたらいいか、

考えるのが仕事です。

マネジメントの研究で知られるドラッカーの

「組織とは、強みを成果に結びつけつつ、弱みを中和し無害化するための道具である」

と言っているのは、このことです。

 

「この人のこういうところ、まずいな」と、

部下の弱み、欠点の面を見つけるのは比較的簡単です。

難しいのは、部下の強み、長所を発見することです。

ところが優秀な人でも、なかなかこれができない人が多く、

中には部下を叱りつけるのが仕事だと勘違いしている人もあります。

いわゆる2番のタイプです。

 

もちろん2番も、誰でもできるものではありません。

人の欠点が分かるのは、少なくともそのことを自分ができている人だからです。

平社員の時に優秀な営業成績をあげ、

抜擢人事で役職についたものの、

上司としては成果を上げられないという人が2番タイプには多くあります。

 

ほとんどの人が1番か2番で、3番のタイプの人はほとんどありません。

それは人の長所を発見することが大変難しいからです。

人間の本性から言えば、人間は相手の欠点ばかりが目につき、鼻についてしまうものです。

 

仏教では私たちのことを「煩悩の固まり」と説かれています。

108ある煩悩の中には、自分は人より勝っているんだとうぬぼれる「慢」がありますし、

自分が優秀であることを周りに分からせたいという「名誉欲」もあります。

さらに、できていない欠点を指摘して相手が苦しむのをおもしろがる「愚痴の心」もあるので、

どうしても人間は、周りの人の欠点が気になり、それを指摘してしまいたくなるのです。

 

人を見下す「慢」いっぱいの上司は、部下の長所に気付けませんし、

ほめられたい、一番でいたい「名誉欲」で占められている上司は、

自分の長所をアピールすることに心を奪われて、

部下の強みを見つけられません。

 

部下の長所の分かる人、そしてそれを伸ばせる上司は、

自分の中に巣くう「人を見下す慢」や「ほめられたい欲」、

「困っている人を見て喜ぶ愚痴」を律し、自制できる人です。

そんな人はなかなかありませんから、

3番タイプの上司はなかなかいないのです。

 

 

 

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