2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ジューンブライド(六月の花嫁)は 西洋からの伝承ですが、 日本では古くから、 結婚式といえば「大安」といわれてきました。 ふだんはそんなことを全く気にしない人でも、 結婚という人生の大事になると、 心配になってくるのでしょう。 婚約が決まり、結婚…
「しまった」 仕事で大きな失敗をして、 顔面蒼白になる時があります。 対処に追われたり、 自己嫌悪でくよくよしたり、 人のせいにしてカッカしたり、 そんな「最低」な一日が終わり、 部屋に帰ればくたくたです。 カレンダーを見てみると「仏滅」とある。 …
『日日是好日』とは、 毎日を良い日にしていきなさい、 ということです。 仏教精神から来た言葉です。 常に良い行いをすれば、 「日々是好日」と 毎日がよい日になる、ということです。 努力しても成果が出ない、 誠意をもって接していても、分かってもらえ…
行ってはいけない!運気が下がるパワースポットというような WEBサイトをよく見かけます。 運気の上がるスポットとか、 運勢の良い年とか、 気にする若者が増えているんだなあと感じます。 先日も勉強会に来られた30代のOLの方が ある僧侶から 「今年に…
「父は打ち 母はいだいて 悲しめば かわる心と 子や思うらん」 という歌があります。 子が過ちを犯せば、 父は打ち、母は抱いて悲しむという歌です。 私は小さいころ、何をしたかは忘れましたが、 (たぶん母親に悪態ついたかだと思います) 何回か父親に担…
KATARU 私たちは何かの評価を下す時に 主観を交えずに、純客観で評価することはもうできません。 これを仏教では、“一水四見”と説きます。 一つの水を ・人間界は飲み物と見る ・畜生界の魚は住処と見る ・餓鬼界の者は炎と見る ・天人はルリと見る という意…
リーダーは暇そうにしていろ、 とどこかの本の見出しにありました。 忙しそうで声をかけられない、となると 部下も委縮し、気軽には相談できませんし、 意見や報告も言いにくくなります。 だからどんなに忙しくても 少しも忙しくないような態度、表情に努め…
「オレについてこい。」とリードしてくれる頼りがいのある人は 実行力があり、かっこいいですが、 反面、周りの人の気持ちを考慮せず、 ワンマン体質がけむたがられたりもします。 強い信念を持って自分の道を貫いた歴史上の人物にも その周りでさびしくつら…
「話し合えばわかってもらえる」 この主張は傾聴に値するものであり、 その努力はあきらめてはならないと私も思うところでありますが、 その上で今回はお話しします。 もし何でも「話し合えばわかってもらえる」のなら、 世の中にケンカも裁判も戦争もなくな…
ケンカ両成敗という言葉は昔からありますが、 その通りでケンカは一方的にどちらかの方が悪いということはないのです。 これは一方的にAが悪いだろう、と思えることでも 10対0ということはなく、 やはり9対1とか8対2とか、 Bにも1や2くらい何か問…
私は生涯で2回交通事故に遭ったことがあり、 その二回とも追突でした。 一回目の事故は、前の車が右折して通り沿いにある店に入ろうとして 急にブレーキをかけまして、後ろにいた自分もあわてて止まったのですが、 その時点で私の後ろの車、反応できるのか…
■仏教に『流転輪廻』という言葉があります。 同じところを果てしなくぐるぐる回る様をいい、 終わることにない苦しみをいいます。 どれだけ一生懸命走っても、 現状を変えようとひたむきに動いてみても ゴールなき円形トラックを走り続けるような、我々の迷…
『娑婆(しゃば)』とは仏教の言葉です。 今日では刑務所の外を指す意味だと思っている人が多いです。 刑務所での刑期を終え、やくざが出所してタバコを吸って、 「娑婆の空気はうまいぜ。」と使ったりしてます。 本来『娑婆』とは インドの言葉です。 お釈…
仏教に『慈悲』という言葉があります。 今日では日本語になっており、 いろいろな場面で使われます。 「あの人は慈悲深いよ。」 「あのやり方は慈悲のかけらもない。」 と使ったりしますね。 では元来仏教で『慈悲』とは いかなる意味を成すのでしょうか。 …
「この坂を超えたなら 幸せが待っている そんな言葉を信じて 越えた七坂 四十路坂」 都はるみの『夫婦坂』という歌の歌詞の一節です。 「借金返したら幸せになれる」 「病気治ったら幸せになれる」 そう信じているから頑張れるのです。 幸せになれると思えな…
人生の目的は「幸福」になること、 と論じてきました。 では、戦国武将の山中鹿之助が 「我に七難八苦を与えたまえ」 と言ったのはどうなのでしょう。 あれは自分に苦しみを与えてくれ、と言ったのですが、 あの人は幸せに背を向けて不幸を求めた人なのか。 …
今の時期は暦の上では「立春」です。 文字通り春が始まる、ということですが、 実は「立春」は最も日本列島が寒い時節なのです。 最も過酷な時期を「立春」と昔の人が呼んだのは 「これで寒さも底を打った。 さあ、これからは徐々に春めいてくるぞ」 と前途…
昨日は白楽天と鳥巣禅師のやり取りの話の途中までお話ししました。 昔、中国に、何時も樹上で、坐禅瞑想していた鳥巣という僧がいました。 ある日、儒者で有名な白楽天が、その樹下を通って、 一つ冷やかしてやろうと思いました。 「坊さんよ、そんな高い木…
こないだもあったのですが、 ちょっとしたパーティーなんかで自己紹介する順番が回ってきて 仏教の講師をしてます、と口にすると 好奇の顔をされる方があります。 珍しいからでしょうね。 自己紹介が終わった後でも、 話しかけてくる方の話題は やはり仏教の…
先日、テレビで多重人格の21歳の女性が取り上げられていました。 田舎の国立大学に通う女子大生です。 多重人格とは、ひとりの人間の中に、本人とは別人の、 別個のアイデンティティを持った人格が存在し、 それが繰り返し本人をさしおいて「表舞台」に現れ…
仏教とは仏の教えと書きます。 この「仏」とは、今から約2600年前、 インドにあらわれたお釈迦様のことです。 お釈迦様が35歳で仏の悟りを開かれてより 80歳でお亡くなりになるまでの45年間、 仏として説かれた教えを仏教と言います。 45年間のお釈迦様のご…
■ケネディ大統領暗殺から20年後の調査で、 アメリカ人の50%は 「このシーンをテレビの生中継で見た」と答えています。 しかし、実際には生中継などされておらず、 事件からおよそ2年後に、 編集済みのフィルムが公開されただけなのです。 しかもそれは「…
■「人の信心、アレコレ言うものではない。」 という人があります。 「その人がそれを信じて喜んでいるんだから、 他の人が首突っ込むものではない。」 こういう意見は人生経験豊富な常識人ほど、 主張することではないでしょうか。 信じているものをアレコレ…
「なぜ人を殺してはいけないの?」という問いに答えはあるか、と 問題提起したブログを書いたところ、大きな反響がありました。 今日は多数いただいたコメントの中から、 さらに「人命の重さ」について考えてみたいと思います。 何人かの方から以下のような…
三従の女人という言葉があります。 ▼娘時代は、父親に従い、 ▼嫁入りしたら、夫に従い、 ▼老いたら息子に従う。 常に男性に依存していなければ生きられなかった、 男性優位の封建社会の、女性のすがたを いわれたものです。 今日の日本は、女社長、女性議員…
「信心」と聞きますと、 特定の神や仏を信ずることだと 思っている人があります。 「あなた、何か信心しているものがあるでしょう?」とは 「何かの宗教に入っているでしょう?」 という意味でつかわれます。 実際どの宗教でも「信心」「信心」と言われます…
■「鰯の頭も信心から」 ということわざがあります。 鰯の頭と柊の枝を玄関先にぶら下げて、 魔除けのなると信仰されているところが あるそうです。 (あなたのお住まいされている地方はいかがですか?) 鰯は昔は捕れて捕れてしかたない魚で、 あまったもの…
近くて、遠い国と言われる韓国。 「反日」「嫌韓」と言われ、 何かといがみ合う両国ですが、 領土問題や歴史教科書問題で日韓関係は悪い状況が続いています。 私からすると 韓国の映画を見ていても、 欧米や香港の映画よりも情緒的に共感できますし、 韓国料…
高校時代、『遥かなる山の呼び声』という映画に深い感動を覚え、 登場人物の高倉健や倍賞千恵子のとっさの表情まで吟味して 何度か観返したものです。 高校のテニス部の打ち上げで、女子テニス部の部員も交えて 部屋に数人で映画でも観ようかということにな…
秋葉原連続通り魔事件の犯人、加藤智大被告の死刑が確定した、 とのニュースが流れました。 2015年は年始早々から、命の重さを考えさせられる事件が 多発しています。 フランスのテロに始まり、イスラム国の日本人人質、 19歳の名大生の殺人。そしてこのたび…