親鸞に学ぶ幸福論

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方便の教えがなぜ大事なのか

【方便(1)】

仏教に「方便(ほうべん)」という言葉がありますが、

「方便」と聞くと「ウソも方便」ということわざがあるせいか

ウソのことを方便、と思っている人は結構あります。

あるいはウソのことだとまでは思わずとも、

「方便とはいい加減な、どうでもいいもの」

と受け止めている人も多くあります。


しかし元来「方便」とは仏教の言葉ですから、

仏教で言うところの本来の意味を知らないと、

仏教の教えはわからなくなります。


「方便」はお釈迦様の説かれたインドの言葉では「ウパーヤ」といい、

「近づける」という意味です。

では何に近づけるということかというと、「真実に近づける」という意味です。

方便は「真実を近づけ、真実を体得させるのに必要なもの」です。

真実には必ず方便が要ります。

もし真実だけでいいのなら、お釈迦さまは方便の教えを説かれません。


そんな簡単に真実は分からないのです。

真実のない私達に真実をわからせようとすることは至難です。

それでどうしても仏様の方から

「これは真実をそのまま言っても分からないだろうから、方便から導くしかない」

と方便の教えを説かれたのです。


日本の教科書でも知育の発達に応じて教え方を変えることはあります。

たとえば理科の教科書では、小学校2年生くらいまでは

「太陽が東の空から昇って正午に南になり、西の方に沈んでいく様を観測してみましょう」

と、太陽を観測する授業があります。

その際は太陽が動く「天動説」の立場で教えるのですが、

それから知育が発達し「地動説」を理解できる年齢になってから、

実は太陽の周りを地球が動いているんですよ、と教えます。

最初から「地動説」は教えずに、

「天動説」からだんだん知育が発達していくのにあわせて導いていくという形ですね。



仏教の真実は、そのまま話しても我々凡夫にスッと受け止められないものです。

「素直に受け止めりゃいいじゃないか、真実を真実と素直に受け止めればいいのに、なんでわからないのか」

と言う人もあるかもしれませんが、そんな簡単に真実の教えは分かりません。

簡単に真実が分かるものなら方便は要らないのです。


「八万四千の法門」といわれるお釈迦さまの膨大な教えは

私たちに真実をわからせるために、種々に方便の教えで導かれる苦心惨憺の記録です。

わからず屋の私達に、なんとか真実をわからせたい、

との釈迦の強靭な忍耐によって方便の教えが数あまたあり、

その仏のお導きによって、私達は真実に誘引されるのです。

 

 

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