親鸞に学ぶ幸福論

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甘すぎず、コクもあり、キレもあり、見た目もよく

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【渇愛(1)】


チョコレートパフェの名前の由来は、

アイスクリームに、チョコ・生クリーム・果物が

添えられたこのデザートが考案されたときに、

これ以上完全なデザートを作ることはできないだろうと、

フランス語で「完全」を意味する(parfait)と

命名されたそうです。

 

ところがパフェ(完全)どころか、

それからのスイーツも、もっと美味しくと、

研究工夫が重ねられ、今に至っています。

 

ケーキの不二家は、より美味しい味を求めて

研究開発に年間3億円かけているそうです。

「ホームパイ」は、よりさっくりとした食感、なおかつ、

さらなる口どけのよさの両立の追求がテーマだそうです。

 

セブンイレブンの人気商品「とろりんシュー」は

開発社員が何十回と試食し、客のデータを分析し、

「とろりん」具合を毎年変え、

クリーム粘度を専用センサーで測定し、

常に改良を怠らないとのこと。

 

今日のお菓子は甘すぎず、コクもあり、

キレもあり、見た目もよく、

あったかいのから冷たいのまで、

新食感も毎年のように発売され・・

ところがどこまでいっても、スイーツに「完成」はありません。

 

スイーツを引き合いに出しましたが、食のすべてそうですし、

衣類も、住居も、はたまた政治、経済、医学、科学・・・

欲しいものを次から次へと獲得している人間の営みですが、

際限なくひろがる欲望に、どこまで走っても満たされず、

渇しているのが私たちといえましょう。

これを『渇愛』と、仏教ではいわれます。

 

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人生は後戻りできない選択の連続

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【遇法(2)】


元日のテレビに、この寒いのに、

滝行する修験道の行者がでていましたが

元旦だけでなく、一年中、山にこもって山伏のような格好をして、

修行に励んでいるそうです。

そのテレビを見たとき、ふと私自身、高校時代に、

将来は比叡山か高野山に登って修行でもして心を鍛えれば、

何事にも動じない強い心になれるのかなと考えていたのを

思い出しました。

 

もし一歩間違えれば、今ごろ同じように滝行して、

「冷てえな、嫌だな、でも俗世の人より相当鍛錬しているからな」

とわけのわからない自負心だけ持って、

結局一生、何が幸福なのかも曖昧模糊としたまま、

虚しい一生を終えていたことでしょう。

 

あなたは人生の岐路に立たされた時、

もしこちらを選ばず、あちらの道を選んでいたら、

今頃自分はどうなっていただろうか、

と考えられたことはありませんか。

「もしあの時、あの人と結婚していたら」

「あの時、あちらの会社を選んでいたら」というように。

今さら「もし」はないよ、と言われればそれまでですが、

ふと考えてしまうものです。

 

大きな人生の岐路もありますが、

考えてみれば毎日が小さな選択の繰り返しの連続です。

何を食べるか、どこへ行くか、誰としゃべるか、

あなたもいつも選択しているのです。

【人生は証明ではなく、選択の連続である】

この人と結婚できたら幸せになれると証明してから、

プロポーズすることもできず、

この職場で満足できると証明されたから、

この会社に入るというわけにもいきません。

私たちは選択するしかないのです。

たった一度しかないかけがえのない日々を、

取り消すことのできない選択を繰り返して

私達は生きている、ということです。

 

私なら大きな選択だったと思い返すのは、あの時です。

友人から「仏法の講演会あるけど行く?」と誘われた18歳の時。

「ひまだからいいか」と何気なく選んだ「いいよ」の一言が

私の人生の決定的な岐路でした。

どうして期せずして人生の師とお遇いすることができたのか、

親鸞聖人の教えに遇えたのか、

どうして自分なのか、ただ不思議です。

 

親鸞聖人は 教行信証に『遠く宿縁を喜べ』といわれています。

遠い遠い過去世から結ばせていただいた仏縁なんだよ

と教えられています。

 

 

 

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大久保利通の暗殺された年齢を知って思うこと

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【遇法(1)】

 

■大久保利通が暗殺されたのが48歳だったと知り、

「そんなに若かったのか」と新鮮な驚きがありました。

大久保暗殺の年齢については、歴史の資料や小説などで

受験生時代にも、その後も何度も目にしたはずですが、

その時には気にも留めませんでした。

今になって驚きを覚えるのは、

自分がその年に近づいたからでしょう。

明治政府の重鎮で、国策を強力に牽引し、

西欧列強とも渡りあった威厳、迫力から

明治の大久保にはいつしか老成したイメージを持っていましたが、

「そんな年齢だったのか」と思った次第です。

 

■当然ながら、この驚きは「お前はどうだ」という

自己批判を伴うものです。

大久保の能力、努力、胆力、いずれも

自分とあまりにもかけ離れていることに

忸怩たるもの、絶望感に似た思いがあります。

 

■自己啓発では、よく聞かれる質問、

「あなたは自分を好きですか」との問いに

「好きです」と答えられないようでは、

まだまだわかっていないと、失格の烙印を押されるのでしょうが、

私は自惚れた男ではあっても、

「自分が好きだ」とはちょっと言えません。

尋ねられれば、いささかな躊躇を覚えながら、

「嫌いですかね」と言ってしまうでしょう。

 

■しかし自分の遇えた環境、今生で巡り遇ったご縁については、

「これ以上はないです」「二度とやり直したいとは思えません」

と答えます。

我が身に起きている不思議な身の幸にいつも感泣しているからです。

何度生まれ変わっても、こんなご縁はありえないと確信しています。

 

■親鸞聖人は主著、 教行信証

「極悪最下の親鸞が、

 どうして遇い難きインド、中国、日本の高僧方の

 ご教導に遇えたのか」

とあふれる喜びを語っておられます。

仏の教えに遇うとは、「身の幸何にたとうべき」。

大変な、大変なことなのです。

 

 

 

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「未来が見えないから死にたい」と自殺を思い詰める女性への親鸞聖人の答え

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【生死の苦海(2)】


親鸞聖人は人生を海に例えられて

「生死の苦海ほとりなし」といわれています。

「人生は、苦しみの波が次々と襲う海のようなもの」

と言われています。

「海」には大波、小波あれども、波の絶える時がないように、

人生は、死にたくなるほど大きな苦しみが襲う時もあれば、

何もない時でも、目覚まし時計で起こされるとか、

車の渋滞とか、小波ほどの苦しみは毎日あります。

 

「湖」なら風の吹く日には波が立ちますが、

無風の日には鏡のように静かです。

人の一生は、不安、不満が何一つないという時はないので

「湖」ではなく「海」に例えられるのでしょう。

 

しかもその海は、見渡す限り空と水ばかりですから

「ほとりなし」と言われています。

あそこまで行けば波がなくなる、という陸地は見えません。

湖なら、陸地が視界に入りますが、

生死の苦海は、水平線しか見えない大海の真ん中なのです。

 

親鸞聖人が人生を海に例えられたのは、

当時の時代背景や環境で言われたのではありません。

いつでもどこでも変わらぬ人生の実態を例えられました。

 

今日の日本でも、人生を海に例えられた親鸞聖人の教えに

共感する人は多いのではないでしょうか。

 

自殺を思い詰めたという27歳の女性。

彼女は大学を卒業後、非常勤で教育関係の仕事をしています。

月収は13万円。実家暮らしで生活に不自由はありません。

しかし、自立できていない自分にふがいなさを感じ、

死にたいと思うようになったといいます。

「もう未来が見えないから死にたいですね。

こんなんだったら自分は生きている価値がないなっていうふうに

考えてしまうことがあります。

やっぱり社会に出たからには、一人で生きていかなきゃいけない、

社会の役に立たなきゃいけない。

というのに自分はまだ到達できていないし、

これからできるのかって言われると、すごく不安ですね。

夜の海にバッと放り投げられた感じ。

冷たいし暗いし、先分からないし、

ここはどこだか分からないし…。

どっちに向かってったらいいのか分からないし。

必死にもがくんですけど、

結局それがいいのか悪いのかも分からない。

だったらもう、諦めて沈んでいっちゃったほうがいいのかな」

 

果てしない苦海で、

どこへ向かって泳いだらいいのか分からない

という遭難者の不安が、人を自殺に誘うのでしょう。

 

親鸞聖人は「生死の苦海から乗せる救助の大船」のあることを

終生教え続けられ、その大船に乗せていただくまでは

頑張って生き抜きなさいと励ましておられます。

 

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「難度の海を度する大船あり」と人生の目的を教えられた親鸞聖人



 

【生死の苦海(1)】

 


親鸞聖人は私たちの人生を

「生死の苦海ほとりなし」

と喝破されました。


生まれたなり、泳ぎ方も教わらないまま、大海に放り出され、

苦しみの波の絶えない海を、島も船も見えない中で、

必死に泳ぐしかない海のようなものが人生だ、

と言われているのです。

 

海面下は青黒い。

底のしれない深い海には、サメも泳いでいることだろう。

助かりたくてやみくもに泳いでも泳いでも、

空と海が広がっているばかり、景色は何も変わらない。

いったい泳いできたのかどうかも分からないほど、

同じことの繰り返し。

受験、就活、失恋、リストラ、人間関係、病気、

どこどこまでも果てしない苦しみの波に翻弄され、

やがて力尽きて溺死する。

こんな人生を『難度海』とも『生死の苦海』とも言われています。

 

波と必死に戦って泳いでいる人。

波の繰り返しに泳ぐのに疲れてしまっている人。

泳ぐのを止めようかなと思い詰めている人。

それでも惰性で泳ぐ人。

このように波を乗り越えるんだよ、とさとす人。

様々な人がいる。

 

しかし誰一人として

どの方角に向かって泳いだら助かるのか

方角を指し示す人がいない。

 

陸地なんかないんだよ、救助の船なんかもう来ないよ、

とあきらめに沈んでいる全人類に

親鸞聖人は、

「あきらめなくていいのだよ」と、主著『教行信証』の冒頭に、

 「難思の弘誓は、難度海を度する大船」

苦しみ悩みの人生を明るく楽しく渡す大きな船があることを

明示されたのでした。

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人生を俯瞰すれば、金持ちも不安で虚しい存在だ

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【無常(1)】


■金を持っている人は「番人」

持っていない人は「非番」です。

警備する門番は、侵入者を許してはならない責任があるから

居眠りは許されないし、トイレに立つこともできない。

非番になれば、気楽なものです。

ゆっくり寝ておれます。

 

■ちょうど金持ちは、金の番人のようなもの。

持っていると、銀行に預けても倒産しないか心配です。

箪笥に入れておけば空き巣が心配です。

株で持っておれば、常にインターネットの前で

市場の変動が気になって仕方がない。

非番の方がよっぽど楽ではなかろうか。。。

 

■いずれにせよ無常の世。

昨日までは番人でも、今日は非番になるかも知れない。

今年は非番でも、来年には番人になるかも知れない。

宝くじが当たり、非番だった人が急に番人になることもある。

あるいは事業に失敗して一夜のうちに、

番人が非番になることもあります。

人生まことに紆余曲折、いつ番人になるか、非番になるか、

今日、明日のことさえわかりません。

 

■ただ、いずれにしても言えるのは

【番人に過ぎない】ということです。

何も持たずに地上に出てきて、人と争ってまでかき集め、

必死に番をして、最後は全部置いて、

番人の役目終わって次の人に番を譲る。

それが人生です。

 

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己のまいた種しか、己に結果として表れない

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【因果の道理(1)】

 


「あなたの前世は○○だったんです。

 今のあなたは本来の処にいないから苦しんでいるのです。

 自分を責めてはいけない」

このように耳に心地よい言葉を聞かされ、

得体の知れない霊能者をすっかり信じ込んでしまうものです。

 

あるいは

「ニートで引きこもりの自分が

 一日1時間パソコンの前である作業をするだけで、

 月収40万円の生活をしています。

 その「ある作業」とは・・・・」

と一攫千金の成功話を聞かされて、

すっかりのぼせあがり、

多額の情報教材を売りつけられる人もあります。

 

【溺れる者はワラをもすがる】

苦しんでいる人を狙ってだまそうとする輩はあとを絶ちません。

釈尊の説かれた因果の道理を知れば、

己のまかない種が、己の結果となって降りかかることは

絶対ないと確信しますし、

楽して儲かる方法も絶対にないとわかりますので、

数々のだまし、誘惑にのせられなくなります。

 

「自分の欠点と誠実に向き合うほど困難なことはない、

 しかしすべてはそこからだ。」

と説かれる釈迦の教えは厳しいですが、

その眼は慈悲に満ちています。

 

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