親鸞に学ぶ幸福論

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たとえ全世界を征服したところで、自分自身を見失ったら、何の益があろうか

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ダルマの書かれた水墨画、

見られたことあるかと思います

 

あのぎょろりとした目で、

こちらに向って睨みつけているような形相の絵ですが、

不思議と怖い感じはしません。

 

もし怒気を含んだ人から、

三白眼で睨みつけられたら

相当怖いですが、

達磨の絵にはそういったものは感じられません。

 

あれは、己の心をにらみつけている目なのです。

 

面壁九年、壁に向って端座して、

ひたすら己の心と向き合った、ごまかさず、厳しく、己を凝視する、

その真摯な表情が描かれたものです。

そんな達磨の顔にはときに襟を正される思いがします。

 

【自分とは何か】

そんなこと考えても儲からんぞ、

実益の上がること考えたほうがいいぞ、

と思ってみても

やはり気になってしまう問いではないでしょうか。

 

「何のために生きているのか」

「本当の幸せとはなんだろう」

と考える人は

【自己とは何か】を無視しては通れません。

 

キルケゴールは

「たとえ全世界を征服したところで、自分自身を見失ったら、何の益があろうか」

と言っています。

 

川上未映子という作家があります。

 

ミュージシャンであり、

女優であり、

芥川賞作家でもあります。

 

本質をつかんだ、おもしろい文章を書く人だな、と感じます

 

たとえば、中学生の時、誕生日について、こう言っています。

 

「なぜ祝わなあかんのか?

 その感覚が分からへん。

 誕生日ってことは死に一歩近づいたゆうことなのに、何を祝うん?」

 

先生は唖然として「そうゆうもんなんや!」と答えたらしい。

 

そのとんがったところは

いまだ失わず、

文壇に鮮烈な印象を残しています

 

以下も川上未映子さんの文章です。

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化粧ばっかりしやがって、

人の目ばっかり気にしやがって、

 

そんなんちゃうで、

そんなもんちゃうんじゃ

ほんまのことは、

自分が何かゆうてみい、

 

人間が、一人称が、

何で出来てるかゆうてみい、

一人称なあ、あんたらはなにげに使うてるけどな

これはどえらいものなんや、

 

おっとろしいほど終わりがのうて孤独すぎるものなんや、

 

これが私、と思ってる私、

と思ってる私と、思ってる私、

と思ってる私、と思ってる私、

と思ってる私、と思ってる私、

と思ってる私!!

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どうです。

噛み付くようなはげしい文章でしょう。

 

しかし、その文章から迫ってくる真摯さは、

私には、どこか達磨の形相と重なるように感じます。

 

 

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