親鸞に学ぶ幸福論

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『死別』という別れは、どんな人にとっても常に隣り合わせにある。

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お釈迦様が教えられた「四苦八苦」の一つ、

愛別離苦(あいべつりく)」について

先回より話をしております。

 

愛別離苦」とは、

“愛する人、大切な物と別れなければならない苦しみ”のことです。

何とかこの愛別離苦から回避しようと、

努力を重ねているのが人間の営みです。

 

ガン治療の必死の努力も

津波から守る防波堤も、

人間関係を良くするための心理学などのノウハウも、

愛別離苦の苦しみを何とか避けようとしている人間の努力です。

 

しかしどんなに医学が進歩しても、大切な人はやはり死んでいく。

いつまでも生き続けることはできません。

どんなに防波堤を築いても、災害は海からも山からも、

上からも下からもやってくる。

人間関係のノウハウに熟達しても、

心をつなげ止めることができない現実も起きる。

 

たとえそれらが上手くいって、

何十年と愛する人や物を側に置くことはできても、

自分自身がやがて必ず、死なねばなりません。

 

葬式などで、明るい響きを持たせようとしてか、

死ぬことを「旅立ちの時」とよく表現しますが、

まぎれもなくその旅は、行く先知らぬ一人旅です。

死出の旅路には、必死に集めた名声や財産も何一つ持っていけません。

支えてくれた家族や友人も、連れになってはくれません。

そんな独りぼっちの旅立ちは、確実に迫っています。

早ければ今晩かもしれません。

 

「死は瞬きよりも早い」

今見ている風景が、目をいったん閉じて

開けたときには

茫々たる大地に変貌しているかのように、

「この世」は一瞬にして「あの世」に変わる。

 

そう考えると、「愛別離苦」の苦しみは、

まだ別離していない中から、

背中合わせにずっと人間につきまとっているといえましょう。

だから何を手に入れても、どんなことをしても

どこか不安で虚しいのです。

 

こんな苦しみを抱えて生きている私たちを

本当の幸せに導くのが、仏教です。

 

 

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