【無常(1)】
■金を持っている人は「番人」
持っていない人は「非番」です。
警備する門番は、侵入者を許してはならない責任があるから
居眠りは許されないし、トイレに立つこともできない。
非番になれば、気楽なものです。
ゆっくり寝ておれます。
■ちょうど金持ちは、金の番人のようなもの。
持っていると、銀行に預けても倒産しないか心配です。
箪笥に入れておけば空き巣が心配です。
株で持っておれば、常にインターネットの前で
市場の変動が気になって仕方がない。
非番の方がよっぽど楽ではなかろうか。。。
■いずれにせよ無常の世。
昨日までは番人でも、今日は非番になるかも知れない。
今年は非番でも、来年には番人になるかも知れない。
宝くじが当たり、非番だった人が急に番人になることもある。
あるいは事業に失敗して一夜のうちに、
番人が非番になることもあります。
人生まことに紆余曲折、いつ番人になるか、非番になるか、
今日、明日のことさえわかりません。
■ただ、いずれにしても言えるのは
【番人に過ぎない】ということです。
何も持たずに地上に出てきて、人と争ってまでかき集め、
必死に番をして、最後は全部置いて、
番人の役目終わって次の人に番を譲る。
それが人生です。
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