親鸞に学ぶ幸福論

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出家とは、本来、仏教ではどういうことなのか

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【出家(2)】


金正男氏が暗殺されました。

後継者をめぐっての兄弟同士の権力闘争は、

歴史上、幾度となく繰り返されてきました。

一般家庭でも親の遺産をめぐって

兄弟が諍いを起こす事態もありますが、

これが一国の権力をめぐってともなると、利権も大きく、

このたびのような残酷な事態になります。

 

このような悲劇をさけるための一つの手段として昔から

権力者の間で用いられてきたのが「出家」という方法でした。

「私は世俗と離れた身、あなたの権力を脅かす心はございません」

という自己表示をして、権力争いから身を引くことです。

金正男氏も一昔前なら「出家」という方法で

難を逃れることができたかも知れません。

そのような狙いでの「出家」は、

本来の目的とはほど遠いものといえましょう。

 

では昨日からお話ししている女優の清水富美加さんの

「出家します」はどうでしょう。

これも彼女の信仰する「幸福の科学」の専属職員になること、

だそうなので、仏教でいう「出家」には当てはまりません。

 

本来の「出家」とは、世俗を離れ、戒律を守る僧侶となることです。

不飲酒戒(酒を飲まない)、

不殺生戒(肉を食べない)、

不邪淫戒(結婚しない)

などの仏教の戒律を守るのが、出家の僧ですから、

「出家」とは、相当の覚悟が要ります。

 

そのような戒律を守り、厳しい修行をする目的は、

「煩悩を克服して、さとりを得る」ことにあります。

欲や怒り、恨み妬みといった煩悩によって、

私たちは日々、苦しみ、悩み、罪を造り、

その報いを受けて苦しんでいますから、

その迷いの輪を断ち、さとりを得るための修行でした。

 

出家の僧は、煩悩から離れた生活をするために、

比叡山高野山といった修行の山に入ります。

酒を飲んだりすると、忍耐心もなくなり、怠惰にもなりますので、

山では、酒は禁止。

異性が近くにいると執着や嫉妬を生じ、心が乱されるので、

山は女人禁制です。

 

今日、一日体験修行と称して、高野山などの宿坊に泊まり、

朝早く起きて座禅したり、写経したり、

精進料理を食べたりするそうです。

一日、二日くらいの体験なら、

それも一つのワクワク体験かも知れませんが、

生涯、肉を断ち、結婚を諦め、娯楽に背を向け、

煩悩を抑えていく生活ですから、壮絶な決断が必要でしょう。

 

親鸞聖人が出家されたのは9歳の時でした。

煩悩によってずっと苦しみ、悩み、罪を造り、

人を傷つけ、報いを受けてさらに苦しむ自己の姿に驚き、

この穢れた世界から抜け出したいと強く思われたからでした。

 

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