親鸞に学ぶ幸福論

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「ねたみ」や「嫉妬」で悶々としたときに思い出したいブッダの智慧とは

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【愚痴(2)】


先回に引き続き、「愚痴」についてお話しします。

「愚痴」とは、仏教に説かれる108ある煩悩の中でも

特に私たちを苦しめ、悩ませる三毒の煩悩の一つに数えられます。

「うらみ」「ねたみ」「嫉妬心」のことです。

幸せそうな人を見て、苦々しく思う心のことです。

 

友人や同僚に、昇進や結婚などの慶事があれば、

なんとなく不愉快な気持ちが出てくる。

よかったなあ、と近寄って祝福する笑顔が強ばっていないか、

気になる。

友人なのに、同僚なのに、何でこんな醜いことを思うんだろう

と嫌な自分の心が見え隠れします。

 

ところが実は友人だからこそ、同僚だからこそ、

そんな気持ちが起きているともいえます。

ことわざにも「隣に蔵が建つと腹が立つ」とか

「隣の貧乏、雁の味」といわれるように、

身近で何かと意識しあう仲だからこそ、

ねたみの心も出じるのです。

 

イチローが世界中で賞賛されるのを、

「ちくしょーイチローめ、何であいつばかりが」

とねたむ人はないでしょう。

自分とかけ離れている存在だと、

その人の幸福や成功も、おだやかに祝福できます。

イチローをねたむとしたら、

ピート・ローズのような人くらいです。

 

私たちがねたみの心で苦しむ時のことを振り返ってみてください。

たいてい身近な人の幸運や成功です。

同僚で職場でも切磋琢磨してきた仲間が昇進したとか、

同じアパートで同じ生活水準の近所仲間が高収入になったとか、

そんな時です。

 

そういう我々のねたみの実態と知ると、こんなことで苦しむのは

器が小さいというか、視野が狭いというか、

考えがセコいというか。。。

世界中にはいろいろな人がいるのに、

たまたま近くにいた人の幸運などに

必要以上に振りまわされている浅ましさを思うと、

人生の貴重な時間とエネルギーをこんなことに費やしてる場合か、

と苦笑させられます。

 

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