親鸞に学ぶ幸福論

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人の欠点を責めるか、人の長所を立てるか、は一国の盛衰に関わる

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【布施(2)】


武断派と呼ばれる加藤清正と、文治派の石田三成との仲違いが、

豊臣政権を弱体化させ、家康の政権奪取を許したのは、

歴史上よく知られる話です。

 

加藤清正らからすれば、秀吉がまだ信長の一武将として

戦に明け暮れていたときから、共に戦い、武勲を挙げ、

天下統一を秀吉と共に成し遂げてきた自負がありますから、

すべて整ったあとに側近で大きな顔して指示を下す石田三成

鼻持ちならなかったのでしょう。

 

石田三成としても、天下統一後の政権運営が、

その緻密さ、計画性、調整など、どれほど骨の折れる仕事か、

その重責がいかばかりか、お前たちには分かるまい、

文句ばかり言いやがって、と思っています。

 

唐入りの際も加藤清正らは、

異国で飢えと寒さをしのぎながら闘っている俺たちの苦労が

お前に分かるか、と不満のはけ口が石田三成に向きます。

 

三成は三成で、かつてなかった大がかりの兵站など、

オレにしかできない仕事だ、と寝食忘れて任務に取り組み、

槍を持って戦う猪武者とは違う、と強烈な自負があります。

 

天下に稀なる長所を持った二人でしたが、

お互いがお互いの長所を敬わず、相手の短所、欠点をあげつらい、

その軋轢が家康の工作に利用されました。

 

たいてい私たちは、自分が苦労してやっていることを、

やらない人、できない人がいると、気がつき、干渉したくなります。

そして自分がやっていないことを、

やっている人、できる人がいても、気がつきません。

気がついても、たいしたことだとは思いません。

 

加藤清正石田三成のできることはできず、

石田三成加藤清正のできることはできず、

その両者が相手のできることを尊重するのではなく、

相手のできないことを批判し合ったところに

悲劇が起きました。

 

三国志諸葛孔明関羽張飛の関係も

最初こそ両者の間はぎくしゃくしますが、

孔明関羽張飛のたぐいまれな長所を敬い、生かそうとし、

関羽張飛孔明のたぐいまれな長所を敬い、信頼していき、

それが蜀の建国へとつながっていきました。

 

「他人の長所を発見して、ほめるようにしよう」

仏教で説かれるのは、それが良い種まきだからです。

良い種をまけば、良い結果が生じます。

逆に、他人の短所をあげつらい、悪口ばかり言っていると

これは悪い種まきですから、不幸、災難の悪い結果が生じます。

「言うは易く、行うは難し」ですが、

少しでも良い種まきができるよう、前進していきたいものです。

 

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