親鸞に学ぶ幸福論

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人生の正念場に最大限の力を発揮せよ

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【出世本懐(1)】


田中将大選手が破格の年棒でヤンキースと契約しました。

年間30試合に投げると仮定すれば、ヤンキースは1試合あたり約7,667万円の給料を田中選手に支払うことになります。

試合の中でマウンドに立つ時間は1時間もないでしょうから、

実働時間を時給換算すると時給1億円くらいでしょうか。

時給1000円でバイトしている人の10万倍違うことになります。

 

一週間のうち、約1時間だけちゃんと働けば、

あとは遊んでいようが、どこで何してようが、その都度1億円あげますよ、という契約なのですが、

そんな楽な話ではありません。

彼らプロの選手はその一週間に一時間めぐってくるその時間帯に、

最高のパフォーマンスを見せるために、

一切の生活をそこに照準を定めて努力を重ねているのです。

 

徹底したカロリー制限の食生活、

地道な筋トレやランニング、

ピッチャーは利き腕はボールより重いものは持つなと言われ、

現役時代は我が子と手をつないで散歩する時も利き腕では手をつながず、

風呂に入るときも指がふやけないよう、水面から出して入る徹底ぶりです。

 

あるテニス選手は15歳でプロになってから現役引退まで

果物以外の甘いものは一切食べたことがなかったと言っていましたし、

フィギィアスケートの選手は500グラム増えると演技に致命的な影響を与えるからと

厳重なカロリー計算をして、節制しています。

「生活即オリンピック」という言葉もあります。

4年に一度めぐってくるその瞬間を最高のものにするために

一切の生活はその準備にあてられるアスリートの生活を指す言葉です。

 

プロ野球のピッチャーならマウンドに立つ時、

フィギィアスケートの選手ならアイスリンクで演技する時、

彼らが人生で一番大事だと思っているその時に、

最大限の集中力、コンディションを発揮できるよう、

寝ても起きてもその準備に余念がありません。

 

あなたにも、人生の中でこの時が最も大切な時間、場所というのがあるかと思います。

自分の人生にとって最も真剣に臨まなければという正念場の時です。

その時、その場所で、最高の状態で臨めるよう、私たちはどれくらい日々準備しているだろうか。

寸刻も忘れることなく、常にその時、その場所を意識する毎日を送っているだろうか。

アスリートの姿勢に反省させられます。

 

 

 

 

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