【因果の道理(1)】
仏教で『他因自果』と『自因自果』という言葉があります。
『他因自果』とは、
他者(自分以外の誰か、何か)が原因で、
自分に幸・不幸の結果が起きる、ということ。
『自因自果』とは、
自分のやった行いが、
すべて自分の幸・不幸となって現れる、という教えです。
仏教は、常に『自因自果』を説きます。
「自らの身に起きる一切は、自分のまいたものばかり」
これには万に一つ、奥に一つも例外はないと教えられています。
そして『自因自果』を受け止め、発想し、行動できる人を『智恵ある人』といい、
『他因自果』と、人のせいにし、恨み、ねたむ人を『愚痴の人』と説かれます。
この仏教の『自因自果』は、
たとえ仏教の教えを知らない人であっても、
経験則から、人生観の柱に置いている人は
ことのほか、多いのではないかと思います。
ある大学教授と仏教の『自因自果』を話している時に
「俺が認められないのは世の中がだめだからだ、と思っている研究者は相当いる」
と言われ、
「そうした傾向は自分にもある」と苦笑されてもいました。
またその教授は
「そんな中、本当に優秀な者が少ないけどもあって、
それは二通りで、
世の流れを正しくつかんで飛躍していくタイプと、
一切言い訳をせず、自分の信じる道を行くタイプ、
彼らは道を切り開いていく」
と言われていました。
「まかぬ種は生えぬ。まいた種は必ず生える。刈り取らねばならぬ一切は、自分のまいたものばかり」
厳粛な因果の道理は万分の一、億分の一も例外はない、と説くのが仏教です。
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