ある姉弟の会話のやり取りを通して、
『三輪空』とは何か、学んでみましょう。
弟
「姉さーん、英語の宿題が難しくて分からないんだ。ちょっと教えて。」
姉
「ごめん雄太、明日締め切りのレポートで今ちょっと手が離せないの。」
弟
「そんな~、10分でいいから手伝ってよー。
この前、急に雨が降ってきた時、駅まで傘を届けてあげたじゃないか~。」
姉
「それはそうだけど……あの時の借りは今度ちゃんと返すから。
今日はごめんね。」
弟
「えー、僕だって忙しかったけど、姉さんが困っていると思って、
わざわざ行ったんだよ~。それなのに……。」
姉
「もう!しつこいわね。そんなに恩着せがましく言うのなら、私が前に
宿題を手伝った時、礼の一つでも言ってくれたかしら?」
弟
「なんだよ!もう二度と傘届けないからな!」
こんなやりとりあったなあ、と思い出されてきます。。。
家族だったり、職場仲間だったりすると
お互い支え合う場面が多いですから、
つい相手がしてくれないと
「いつも~してあげているのに、私には何もしてくれないなんて勝手だ!」
と怒りに転じる場面が多くなります。
弟さんなら、お姉さんが困っているんだろうなと思って、
雨の中、忙しいのに傘を届けに行ったんでしょうね。
お姉さんを想う気持ちがなければできないことです。
お姉さんもよく宿題を教えてあげているんでしょうね。
私の場合、妹の勉強の面倒見た記憶ないので、
このお姉さんは弟思いのいいお姉さんだと思います。
大切な人だからこそ支えている、
それがゆえに、腹が立ってくるのです。
赤の他人には腹が立たないものです。
家庭とか職場とか、身近な人、大切な人ほど
腹が立ってくる。
そしてけんかになる。
相手が自分に向けて怒りをぶつけるのも、その多くは
その人が自分を支えようとしているからこそ
その裏返しでありましょう。
その人にとって大切な人だからです。