親鸞に学ぶ幸福論

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自分の妻を殺して肉料理にして劉備玄徳に振舞った男の話が美談として三国志に紹介されている

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「話し合えばわかってもらえる」

この主張は傾聴に値するものであり、

その努力はあきらめてはならないと私も思うところでありますが、

その上で今回はお話しします。

 

もし何でも「話し合えばわかってもらえる」のなら、

世の中にケンカも裁判も戦争もなくなります。

堪え忍ばねばならない『娑婆』とはいわれないでしょう。

 

こちらは正論を言っているのに、

少しも受け止めずに、

勝手なこと言ってくる分からず屋が世の中多いから

こちらが我慢しなければならなくなり、

娑婆世界になってくるんだ

と私たちは理解しています。

 

が、一方問題にすべきは

はたしてこちらの言うことが正論なのか

ということでしょう。

 

万人の正論、など世の中にあるのでしょうか。

 

善悪の基準、正邪の判断が

時代や場所によっても大きく変わります。

 

「三国志」は日本で人気があり、

三国志の登場人物で上司に選ぶなら誰?

友人にするなら?彼氏にするなら?

と人気投票をやったりするほどですが、

その三国志に、劉備玄徳をある家の主人が接待するのに

自分の妻を殺して肉料理としてふるまったという話が出ています。

しかもそれが美談として紹介され、

その主人の厚意を知った劉備は深く感謝したとあります。

さらに、この後にこの話を聞いた曹操もたいそう感動し、

その主人に金を送ってます。

 

現代ではとても考えられないエピソードですね。

 

自分の家族を殺して主君をもてなすのを美談にする価値観を持った人が

もしあなたの上司になったら?と考えたらいかがでしょう。

・・とてもうまくやっていけそうもありません。

 

現代の私たちの感覚ではとんでもない極悪非道なことも

時代や場所が変われば美談として語られるということです。

 

こちらは信じられないことが向こうでは常識であり、

こちらの常識は向こうでは非常識なのです。

 

どれだけ話し合ってもとても認められない、

わかりあえない、

そんな者同士が同じ屋根の下で住んでいる

同じ職場で働いている

だから常にぶつかり合い、堪え忍ばねばならない、

『娑婆』となってくるのです。

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