カピラ城に太子として生まれられたお釈迦様が
出家される動機になったエピソードに
『四門出遊』という話があります。
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太子が東の門を出ると、
活気づいた町並みが広がっている。
町を見渡していたとき、
太子の目にとまったのが老人であった。
その時、太子は思った。
「哀れな・・・
老いるということは、
腰が曲がり、
歯は抜け、
歩くこともままならず、
邪魔者扱いされてしまう
自由に飛び回りたいのに、
老いた身体という牢獄に閉じ込められ、
自由を奪われている。
今、若きを楽しむ私にも
必ず年老いる未来が来る。
私は衰える体を持ち、
苦しみ生きていかねばならぬのか」
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釈尊はこの老苦を超える道は人生にないのか、
悩まれるようになります。
■今日でも
「アンチエイジング」といい、
書店には美肌を保つマッサージ法を
紹介する本が並びます。
せっせとエステに通い、
スポーツジムやエアロビクスで体力作り、
『脳を鍛える大人の計算ドリル』など、
脳を活性化させる宣伝も多いですね。
■お金や時間をかけて
必死に「老苦」と戦ってはいますが、
考えてみれば、
長期戦に持ち込むことはできても
勝利はありえません。
「生きる」とは、20歳を越えれば、
老いに向かっての堅実な行進だ。
速度をゆるめようと必死だが、時間の問題です。
■なぜ人は老いの苦しみと戦って生き続けるのか、
ほとんどの人が目をそむける、
この根本の問いに
お釈迦様は真正面から挑まれたのです。
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