親鸞に学ぶ幸福論

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命を切り売りしてあなたは何を手に入れようとするのか【一生参学の大事(1)】

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この有限の人生で

あなたは何のために

何を手に入れようとしているのでしょうか。

 

A・ミラーの『セールスマンの死』は、

もう60年前に書かれたものですが、

考えさせられる作品です。

 

ウイリーはセールスマンで、

日々忙しく働いていますが

住宅ローンや、日用品の買い直しで生活は手一杯です。

 

寄る年波には勝てず、

じょじょに業績が落ち、

給料も評価も下がってゆきます。

 

あるとき、妻にこんなことをもらしました。

「考えてみるとだよ、

一生働きつづけてこの家の支払いをすませ、

やっと自分のものになると、

誰も住む者はいないんだな」

 

ボロボロになるまで働いたあげく、

ウイリーは苦難に満ちた生涯を自ら絶ちます。

 

保険金でローンはなんとか返済されましたが、

本人はこの世にいませんでした。

 

ウイリーが何を販売していたか、

作品では明かされていません。

売っていたのは「命」だからです。

 

私の「命」とは、私に与えられた「時間」でしょう。

 

大ざっぱにいえば、

今の日本人は「八十年」の命を、

生まれたときに受け取ります。

 

この財産を何に使っているのでしょう。

 

ほとんどの人は朝から晩まで働きますが、

働いた時間だけ、〝命をすり減らした〟のです。

 

私たちは命を切り売りして、

欲しいものを手に入れるのだといえましょう

 

故スティーブ・ジョブ氏の講演の一節は

メディアやブログでもよく引用されていますが、

私たちの飽くなき凡習の繰り返しの日々に

一石を投じる鮮烈な内容です。

 

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本の中でこんな一節が合った。

「来る日も来る日もこれが人生最後の日と思って生きるとしよう。

そうすればいずれ必ず、間違いなくその通りになる日がくるだろう」。

それは私にとって強烈な印象を与える言葉でした。

 

そしてそれから現在に至るまで33年間、

私は毎朝鏡を見て自分にこう問い掛けるのを日課としてきました。

 

「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、

今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか?」。

 

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これは受け売りの知識では通れない問いです。

 

 

お互い、自問自答してみましょう。

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