親鸞に学ぶ幸福論

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仏教で象と獅子は何を表わすか

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【智恵と慈悲(3)】

 

仏の覚体は『智恵』と『慈悲』です。
弥陀三尊像や釈迦三尊像など
仏像の両脇に菩薩が並ぶ彫刻を観られた方も多いと思いますが、
それら仏の両脇の菩薩を『脇士』といいます。

 

阿弥陀仏なら観音菩薩と勢至菩薩、
釈迦仏なら普賢菩薩と文殊菩薩です。
観音菩薩は慈悲をあらわし、
勢至菩薩は智恵をあらわします。
慈悲深い人を「観音菩薩のような人」と評したり、
智恵第一の法然上人を「勢至菩薩の化身」といわれたのも、
こういうところからです。

 

釈迦仏の脇士では、普賢菩薩は慈悲をあらわし、
文殊菩薩は智恵をあらわします。
「三人寄れば文殊の知恵」ということわざもありますね。

 

普賢菩薩は象にまたがり、
文殊菩薩は獅子にまたがっている彫刻や絵もあります。
獅子は仏の智恵の象徴として表し、
象は仏の慈悲を表しているのです。
あなたも近くの寺院の寺の瓦が獅子や象の形をしているものがあったり、
香炉の取っ手が獅子の像になったりしているのを
見られたことはありませんでしょうか。

 

獅子は百獣の王です。
獅子が吼えると、
ジャングルの動物がみな震え上がる。
百獣の王、獅子に恐れるものがないように
仏の智恵は、人々のさまざまな迷いを打ち砕いて
目を覚まさせる。
仏の説法を『大獅子吼(だいししく)』といわれる所以です。

 

一方、象は力は強くても気が優しく温和で
悠々と密林をふみしめて歩いていきます。

 

仏の心を体得する人はこの慈悲と智慧の両面が現れます。
その慈悲の面があらわれれば、やさしい温かい人間像となり、
智慧の面が輝けば、きびしい、はげしい人間像となります。

 

しかし優しさ、温かさという慈悲の面も
智恵に裏付けられた慈悲であって
溺愛、甘やかしではありませんし、
そのはげしさやきびしさという智恵の面も
慈悲によって裏付けられたものですから、
我執我慢を通すためのものではないことを銘記しなければなりません。

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