親鸞に学ぶ幸福論

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お金を得ようとして、もっと大事なものを失っている人たち

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財欲(1)】


 
ある男が、少しでもガソリン代を節約したいと思い、

「あそこのガソリンスタンドは安いぞ」と聞きつけた。

それからというもの、遠くにある、ちょっと安いガソリンスタンドを

利用するようになり、その移動距離のため、

余計ガソリン代が多くかかってしまった。

少しでも得したいと思ったところが、結果的に損をしている一例です。

 


またある男が、電化製品を購入するのに、近くの電気屋よりも

ネットショッピングの方が安いと聞きつけた。

ネットで相場より1000円安く購入したが、

調べるために費やした時間は4時間だった。

これも1000円のために4時間使ったのですから、

少しでも得したいと思った結果、損をしている例です。

 


またある男が儲けようと株を始めた。

それからというもの、パソコンの前で株価のグラフばかり見るようになり、

一日の大半の時間がパソコンでの時間に使われ、

「今日は一日いくら儲かった」「今日はこれだけ損した」

と一喜一憂するようになった。

何年後かに株運用の損得を計算してみると、

かけてきた労力のわりにはほとんど儲かっていないことが分かった。

これもまた然り。

 


ちょっとでも得したいと「財欲」に引っ張られ、

お金よりも貴重な「時間」という財産を浪費している人は

ことのほか、多いと思われます。

こんな話を思い出します。

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"カネこそ我が命"と、若い頃よりカネを貯めることを

人生の目的としていた男があった。

銀行に預けると、愛するカネの顔が見れないので

専らタンス預金に徹した。

辛い一日の労働から帰宅して、他人に発見されぬ二階に上って

一万円札を部屋中に敷き占め、眺めるのが唯一の生き甲斐だった。

 


男の貯蓄は次第に増加していく。

今日も階段の下り口まで来ていることにも気が付かず、

一心不乱に札を並べている内に、階段から真逆さまに転落。

男は首の骨を折って即死した。

手には残ったお札が、固く握られていたという。

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ウソのようなホントの、北陸にあった話です。

 


どこまで稼いでも安心できず、満足もできず、

もっと増やすにはどうしたらいいか、

すべてのエネルギーをそこに注ぎ込んで、自己の本分を見失う。

そしてある日、突然何かの病気か事故で

貯めに貯めた金は全部置いて、裸でこの世を去っていく。

これが人間の実態です。

そのことを重々知りながら、人にまで話しをしていながら

なおもお金に執着する心しかない、浅ましい自己の姿を知らされた親鸞聖人は

「利益を求める心が大きな山のようにあり、惑い苦しむ親鸞だ

 恥ずかしきことか、悲しいことだ」

と懺悔告白されています。

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