親鸞に学ぶ幸福論

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ドラえもんによって心の深部に潜む醜いものが暴露されてしまう

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意業(1)】


「あんなこといいな、できたらいいな♪」の歌で始まる『ドラえもん』。

のび太の願いをドラえもんが次々と

未来の道具でかなえてくれるストーリーですが、

その結末は「たとえ願いが満たされても幸せにはなれない」

という、とても哲学的な示唆が含まれているものでした。

 


ドラえもんの道具に「さとりヘルメット」があります。

これをかぶると、テレパシーで人の心を読み取れるようになる、というもの。

これは欲しいという人は多いのではないでしょうか。

「相手の心の中を知りたい」という

私たちの願望をかなえてくれる、まさに「夢の道具」です。

 


ところがそのストーリーは、

ジャイアンが「さとりヘルメット」をかぶったところ、

自分のリサイタル(独唱会)に対するみんなの正直な気持ちを知ってしまい、

ひどく落ち込むという内容でした。

人の心を知れば恋愛も商売も上手くいき、

人間関係で優位に立つことができ、失敗もなくなり、

幸せになれると思いがちですが、

決してそうではないことを教えてくれるものでした。

 


他人の心の中など、知らなくていいことがたくさんあります。

想像したくないものは想像しなくていい、

わかりたくないことはわからないままでいた方がいい、

それなのに一瞬のうちに想像し、わかり、願ってしまう、としたら、

それはどんなに恐ろしいことか。。。

 


人の心の中は分かりませんが、

自分の心の中は、仏教という法の鏡に映し出される時があります。

親鸞聖人は法鏡によってご自分の心の中をハッキリ知らされた時、

「私の心は蛇やサソリのようだ」と慄然とされ

「恥ずべし 傷むべし」と述懐されました。

 


「恥」という字は、「耳」の横に「心」と書き、

「心に耳を押し当てなさい、耳に堪えないことばかり」

という意味になります。

人に言えない、耳に堪えない、誰にも知られたくない

恐ろしく醜い心いっぱいの自己の心に絶望され、

親鸞聖人が修行の山、比叡山を下山されたのは、29歳の御時でした。

 

 

 

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