親鸞に学ぶ幸福論

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人類が最も恐れねばならない最大の敵とは

 

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【意業(1)】

 


かつて人間は、ジャングルの闇から聞こえてくる獣の咆哮に

身を寄せ合って震える、か弱い存在でした。

それが火を扱うようになり、武器を手に入れ、獣を退治する方法を覚え、

やがてその脅威を克服していきました。

 


また、幽霊や悪魔や妖怪にもおびえていましたが、

学問や科学が発達し、それらが「張り子の虎」だったことを暴き、

その恐怖を乗り越えていきました。

 


それらに代わって最近よく言われるのが「一番怖いのは人間だよ」との意見です。

確かに悪意を持った人間には、何をしでかすかわからない恐怖があります。

最近でも、ライバルのアスリートに禁止薬物を混入し、

失格に陥れようとしたという事件がありました。

あんな事件がおきると、

「獣よりも、幽霊よりも、やっぱり怖いのは人間だよな」

との言葉に説得力を感じます。

 


禁止薬物混入の事件が報道されたとき、

意見を求められた元女子プロゴルファーは

「考えられないことをする人間は存在するので、自己防衛の意識を高めねばならない」

と言っていました。

彼女も現役の時は、ふたが開いたドリンクは勧められても飲まない、

食事中、席を外すときは信頼できる人に見張っていてもらう、

など危機管理を徹底していたそうです。

 


自分を憎み、うらんでいる人は、

どんな攻撃をしてくるかわかりませんし、

今や見ず知らずでも、面白半分、興味半分に、

何をしてくるかわからない世の中ですから、
 
防犯意識も高め、セキュリティの管理も厳重にし、

身を守っていかねばならないと思い知らされます。

 


ところが仏教では、その「悪意ある人間」よりも、

もっと恐ろしい存在があると教えられています。

それは何でしょうか。

 


お釈迦様はこう説かれています。

「憎む人が憎む人にたいし、怨む人が怨む人にたいして、

どのようなことをしようとも、

邪なことをめざしている心は、それよりもひどいことをする」

自分を憎み、怨み、攻撃してくる外敵よりもっと恐ろしいのは、

「自分自身の邪な心」だと釈迦は教えられているのです。

己にとって最大の敵は「我が心」だと教えるのが、仏教です。

 


では、最大の味方は何でしょうか。

これについても釈迦は「我が心だ」と言われています。

「最大の敵は心であり、最強の味方も心である」

と説かれているのが、仏教の教えです。

 

 

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北陸に住んで3年半、今までいろいろあって

招待されても断るしかなかったのですが、

2月は仏教講座に2回、立ちたいと思っています。

 


【富山】
3日(土)14時~16時
【サンフォルテ富山 302会議室】
タイトル:100万部突破のベストセラー「君たちはどう生きるか」と仏教の深い関係とは


【金沢】
10日(土)10時~11時40分
【金沢歌劇座 第10会議室】
タイトル:仏教に説かれた本当の幸福とは何か、正信偈からひもとく

 


北陸にいられるのも、あとどれくらいか分かりませんし、

人生とて、いつ終わるかもしれません。

「一期一会」の精神を忘れず、

一回一回の出会いを疎かにしないよう、

努めていきたいと思っています。

会場でお会いしましょう。

 


参加ご希望の方は、富山か金沢か記載の上、

こちらまでメールください。

kikutani@waseda.ne.jp

詳細をお知らせいたします。

お待ちしています。

 

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