【因果の道理(2)】
成功者をねたむ人はどこにでもあります。
「なんであいつばかり」
「うまくやりやがって」と、
たいていは、成功者にあらわれた結果だけを見て、ねたむものです。
しかしその人に現れた「成功」という結果には、
必ずそうなるにいたった原因がその人にあったからこそ、おきた結果なのです。
まかぬ種は生えません。
その人のまいた種が、その人にあらわれたのです。
これは仏教の教えの根幹であり、これを「因果の道理」と言います。
成功した人の言動は学びの宝庫です。
ねたんだりしている場合ではない、
その人から学ばなければ、もったいない限りです。
最近は日本人の読書離れが進んだせいか、
学者の書いた中身の濃い、根拠もしっかりしている良著は
大衆には読まれず、
内容的には二番煎じであっても、
やわらかい言葉で、ふわふわと表現した本がベストセラーになり、
マスコミにも取り上げられ、やがてその本を書いた人は
その道の大家のように認知されていきます。
その風潮は学者としたら面白くないだろうし、
エンターテイメント性の強いそのベストセラー作品を
けなしたくなる気持ちは分からないこともないですが、
少なくとも、一般大衆を惹きつけ、最後まで読ませる力量においては
負けているのですから、そこはよくよく自覚しなければなりません。
芸能界のヒットメーカーである秋元康氏は
ベストセラーになった本は必ず読むそうです。
その理由をこう語っています。
「ベストセラーには、売れた理由が必ずあるからです。
そして、それは自分に無かったものが多い。
自分に無かったものを素直に認めることが、
次のステップに繋がるのです」
成功した人を見て、ねたんで批判するか、
それともその人を成功に導いた原因はどこにあったんだろうと、
その人から学ぼうとするか、
この違いで、その人がどこまで成長できる人か、が決まるのです。
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