親鸞に学ぶ幸福論

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「悪人になるな、善人になれよ」と勧める教育の問題点とは

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【たわごと(1)】

 

親も、教師も、政治家も、聖職者も口をそろえて

「悪人になってはいけませんよ。善人になりなさいよ」

と教えます。

ところが問題は、その主張の前提となるべき善悪の基準が、

その人その人の主義主張、イデオロギーによって大きく変わる、ということです。

 

第二次大戦時のこと。

イギリスはナチスドイツの暗号の解読に成功し、

ドイツ空軍がコベントリーという25万人の住む都市を11月14日に空襲する

との情報を得ました。

さっそくその情報はチャーチル首相に伝えられましたが、

彼はこの情報を無視します。

コベントリーは無防備のまま空襲を受け、街は壊滅的な被害を受けました。

このときチャーチルは、コベントリーを失うことよりも、

イギリスの暗号解読能力をナチスに知られることを恐れたのです。

 

敵を欺き勝利を得るためにチャーチルがした難しい政治的決断を、

後に彼自身が『第2次世界大戦回顧録』で告白しました。

『回顧録』はノーベル文学賞を受賞し、

思慮深き勇断であった、と評価されています。

しかし25万の同朋を見殺しにしたことに違いはなく、

コベントリーの市民は今もその時の空襲を忘れてはならない、と

壊れた町の一部を今に遺しています。

 

旧ソ連時代、ときの首相スターリンは、

スターリングラードに殺到するドイツの大群を前に

ソ連軍60万を素手で突撃させ、非道な最期を強いました。

食糧難と弾丸の消費を図るためだったといいます。

やがて対ナチスの戦争に勝利したスターリンは

第二次大戦の英雄として確固たる地位を築きましたが、

60万の自国民を殺したのは明白です。

 

1人殺せば殺人者、

5人殺せば殺人鬼、

100万人殺せば征服者。

全人類を殺したら神。

 

これでは「悪人になってはいけませんよ。善人になりなさいよ」

の言葉も空々しく聞こえてきます。

親鸞聖人は「萬のこと・皆もって、空言・たわごと・真実あることなし」と言われています。

 

 

 

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