親鸞に学ぶ幸福論

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神の力を持ち出さない仏教

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【因果の道理(1)】

 


人間は何千年にもわたって、あらゆる自然現象を「神の力」と説明してきました。

雷を落とすのは「神」、

雨を降らせるのは「神」、

地球に生命を誕生させたのも「神」。

ところが過去数世紀の間で、

科学者たちは落雷や降雨や生命の起源について

「神の力」よりも、はるかに説得力のある詳細な説明をやってのけました。

その結果、今日では、専門家の査読がある科学雑誌に載る論文に、

神の存在を真剣に受け止めている者は一つもありません。

 

これは科学だけでなく、学問の発展と共に、

かつて「神」の影響下だったあらゆるフィールドは確実に狭まっていきました。

卑弥呼の時代は政策を決定するとき、

亀の甲羅を焼いてひびが入った角度から「ご神託」として国の方向を決めていましたが、

今日もし首相が、「亀の甲羅のご神託があったから消費税を上げます」などと言ったら大変なことになります。

モンゴル帝国に日本が侵略されなかったのは、神が味方に付いていたからだと論ずる歴史学者はいませんし、

バブル崩壊を神のせいにする経済学者もないし、

神を怒らせたから火山が爆発したと主張する地質学者もありません。

 

ところが学問が発達した今日でも、

「神の力でそうなった」と主張して通用する分野があるのです。

それは何か。

ズバリ「運命」についてです。

政治学も歴史学も地質学も神を持ち出しませんが、

こと「運命」に関しては、今も神の領域です。

驚くべき運命に遭遇すると、

キリスト教徒は「オーマイガッ」だし、

イスラム教徒は、運も不運も

「イッシュ・アッラー(神の思し召し)」が口癖です。

日本人も悪いことが重なると、

「お祓いしてもらおうか」

「家の向きが先祖を悲しませているのではないか」

「守護霊が弱いのではないか」

など思う人はあるのではないでしょうか。

 

第二次世界大戦の敗戦は神のせいにはしませんが、

その戦争でなぜ我が子は死んだのか、となると、

神や祟りを持ちだしてきます。

地震を神の力とはいいませんが、

瓦礫の下から九死に一生を得たのは神の恩寵といいます。

いわゆる「運がよかった」あるいは「運が悪かった」と使われる「運命」の分野は

人智で計算の立たないフィールドであり、そういうことになると、

今も「神」「霊気」「悪魔」「方角」「日の善し悪し」など、

まことしやかに語られ、聞く方も真剣に受け止めてしまっています。

 


では仏教を説かれたお釈迦様、運命の原因をどう説かれているのでしょうか。

釈迦は、「私たちの運命」を引き起こすのは

「神の力」でも「霊のタタリ」でも「悪魔の呪い」でも「方角」でも「日の善し悪し」でもない、

一切は自己の行い(カルマ)が自己の運命を引き起こすのだ、と一貫して教えられています。

そこに万に一つも例外を認めません。

 

 

 

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