親鸞に学ぶ幸福論

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呉善花(オ・ソンファ)は反日教育を受けた韓国人なのに、なぜ日本に理解を示し、韓国に批判の目を向けるようになったのか【業界(4)】

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近くて、遠い国と言われる韓国。

「反日」「嫌韓」と言われ、

何かといがみ合う両国ですが、

領土問題や歴史教科書問題で日韓関係は悪い状況が続いています。

 

私からすると

韓国の映画を見ていても、

欧米や香港の映画よりも情緒的に共感できますし、

韓国料理も毎日食べるには

中国料理や欧米の料理より馴染みますし、

顔つきも同じような感じだし、

歴史的にも深い交流があり、

血縁も濃いのでしょうし、

なんでこんないがみ合わねばならんのか、と思いますが、

背負ってきた歴史の違いで

いろいろなことへの見方が大きく違います。

 

2,3年前に本屋で、

韓国人の呉善花(オ・ソンファ)のいう女性の本が平積みにされていました。

日韓関係において日本に理解を示し、

鋭く韓国に批判の目を向けている評論家です。

 

祖国の人々から売国奴呼ばわりされながらも

自己主張を続ける強さもさることながら、

なぜ韓国人であり、韓国での反日教育を受けてきた彼女が、

そのような視点を持つことができたのだろう、と興味がありました。

日韓問題になると、韓国人は知識人であっても、

客観性、公正さを欠くのが大概なのでなおさらです。

 

それについて彼女自身が自著の中で

韓国の言うことに疑問を持つようになった、最も大きな要因として、

日本での留学生時代の、韓国の歴史を学ぶ勉強会の体験だった、

と述べています。

 

韓国についてものすごい批判をガンガンする勉強会に、

どんなに気分悪くても

途中で辞めずにずっと出続けた理由は、

大きく言って二つある、と述べているのですが、心に残っています。

 

第一に、勉強会参加者の彼らが、

韓国を批判しながらも、

韓国人に友達が多くて、

韓国人気質に彼らなりに魅力を感じているんだな、と理解できたこと

 

第二に、彼らが韓国の歴史についてよく知っていたこと、

文化から歴史にわたってものすごく知識が豊富だったということ。

「韓国のことを韓国人以上に知ってくれているなんて、

韓国人はそれだけでうれしくなってくるんです。

考えは違っても、韓国のことを深く理解しようとしているなという印象は

相手への信頼感を深めます。」

と書いています。

 

そして

「総括していえば、

これは人間的な真剣勝負なんだと、

私自身が思えたことが最も大きかった。」

とありました。

 

また彼女は「ついでに言っておきますと」と

日本人にこうメッセージしています。

「韓国人はいくら話してもわからない人たちでは決してありません。

特に、友達とか、信頼できる人に筋道だった論理で話されますと、

まず話を受け入れますね。

聞く耳を持ちます。

ただ、情緒が説得の外にあるので、すぐに納得はしません。

でも、人間的に親密な関係をつくっておいて、

繰り返しそういう話をしていけば、

必ず説得されていくように思います。

私は典型的な韓国人でしたから、

これはかなり一般的にいえることじゃないかと思っています。」

 

対立を避けるためにその場はお茶を濁し、

陰で冷やかに批判する、嘲笑する、という態度を

とかくとりがちですが、

これは両国にとって健全とはいえません。

 

相手をよく知り、

その置かれている立場を理解し、

相手の主張も聞き、

それで間違えていることがあれば、

根気よく正す

 

これは国家間だけでなく、

職場でも夫婦間でも同じ心得が大事だなと感じました。

 

 

 

 

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