親鸞に学ぶ幸福論

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リーダーは誰にでも務まるものではない

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有無同然(1)】

 


先日のW杯では、

「何事も“決定する”とは難しいものだな」

と、考えさせられました。

何か決定すると、そこに必ず批判する者が出てきます。

重大な決定であればあるほど、批判は大きくなります。

「なぜ今の時期ハリルを代えた?」

「おっさんジャパンでないか。本田を外して若手を使え!」

「キーパーの川島を代えろ!」

「なぜ最後の10分、攻めなかった?」

いずれも力説する本人は、自分の主張が正しいと信じており、

なぜかと問われれば、熱く語れる根拠もある。

そして何より彼らの主張は「勝ちたい」と思っているからこその切実な訴えなのです。

 


しかしだからといって、それらの訴えに、

いちいち頷いていたら監督は務まらない。

意見として耳を傾けるのは大事ですが、

結局、最後は自分がただ一つの道を決めなければなりません。

その決断は、多くの人の切実な訴えを切り捨てることになり、

場合によっては恨みを買うでしょう。

あんな奴が監督でいいのか、とごうごうたる批判も覚悟しなければなりません。

それでも監督となれば、決めなければならないときがあります。

 


特に大勢の意見が「東に行け」という時に、

ただ一人「西に行く」と決断するのは、並大抵ではありません。

断固たる勇気が要ります。

 


サッカーを例に出しましたが、サッカーならまだいい。

負けても人が死ぬわけではないし、国が滅びるわけではない。

しかしこれが一国の大統領、首相ともなれば、サッカーとは重さが違います。

リーダーの舵取りに一国の浮沈がかかっているのですから。

 


上記のケネディの写真は有名です。

米ソの核戦争が勃発するかと世界中が固唾をのんだキューバ危機の最中、

アメリカの飛行機がキューバで撃墜された、との一報を聞いた時の

ケネディの様子を映した一枚です。

まさにこの一報は、世界が核戦争に最も接近した瞬間でした。

一枚の写真から「リーダーの苦悩」がありありと伝わってくるようです。

 


大統領の周りではさまざまなブレーンが軍事や経済の分析をしますが、

最終的に決断するのは大統領です。

全責任が自分の両肩にのしかかるプレッシャーは、いかほどでしょうか。

「楽は下にあり」

重い責任に押しつぶされない強靱な精神力がなければ、

とても一国のリーダーなど務まるものではないな、と痛感する一枚です。

 


W杯後に西野監督が日本代表の監督を辞任したのも分かる気がします。

とにかく休みたかったのではないでしょうか。

あの2ヶ月間の精神的疲労は、余人の想像のできないものがあったでしょうから。

 


上に立つ人ほど、大変です。

責任も重いので、悩みも大きい。

誰にでも務まるものではないことは明らかです。

 

 

 

 

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