【諸行無常(1)】
“心コロコロ”といい、
心は盆の上の卵のようにあちこちに動いていきます。
いつでもどこでもこれだけは変わらない、という
『不動心』『金剛心』たるものは
持ち合わせていないのが私たちなのです。
「あの人と会うために生まれてきた」とのろけていた人が、
今では「最低な奴だった」と言っている。
「死が二人を分かつまで共に支え・・」と誓っておりながら、
今では子供が大きくなったら突きつける離婚用紙を用意している。
「この事業に命かけてもいいです」と言っていた人が
「こんなことおれはやりたくなかったんだ」とぼやく。
変わる心とはいえ、まさに180度
こんなにまで変わるのか、と心は変わります。
「必ずビックになってやる。」
「必ず幸せにします。」
「必ず約束は守ります。」
というように、私たちは『必ず』という言葉をよく使いますが、
『必』という字は
『心』に『ノ』(クサビ)を打つ、
という意味を持ちます。
ころころと変わりやすい心を変わらないよう
くさびを打ち込むのが『必ず』という言葉です。
「必ず~します。」と口にする時、
このおれの心が変わるものか、と思いこんでの発言なら、
我が身知らずの慢心からでた発言のように思えて
かえって頼りない感じがします。
今の決意もころころ変わる自分だからこそ、
心にくさびを打つ気持ちで
「必ず」と発言していきたいものです。
=======================
仏教を分かりやすく体系的に学べる全20回の無料メール講座です。
おもしろそうだなと思われた方はこちらから登録できます。
登録解除もいつでも自由なので、一度お試しに覗いてみてください。