親鸞に学ぶ幸福論

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男も女も名誉欲で一杯

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【名誉欲(2)】

 

■「私だけをずっと見ていてくれる?」

「もちろんだよ」

「うれしい」

恋する二人のよくあるセリフ、

傍から見るとありきたりで陳腐ですが、

昔も今も変わらぬやりとりです。

女性はずっと自分のことを見ていてほしいんでしょう。

 

■全国の武将との宴会で家康が

「今の武将で日本一の剛の者は加藤清正だ」

と言ったのを伝え聞いた清正は

涙流さんばかりに感動し

関ヶ原で東軍につくにいたったと聞きます。

(家康の、計略から出た言葉なのですが、本人は気づかない。)

『士は己を知る者の為に死ぬ』

史記の言葉ですが

己の自負していることを見ていてくれる人があるなら

その慧眼の士のために

命かけて尽くしてもいい

とが武人の心意気です。

これを聞くと

男性とて自分を評価してほしい気持ちでいっぱいなのがわかります。

 

■男だろうが女だろうが、誰だって、

自分のことを見ていてほしい、

大事にしてほしいのです。

これを仏教では『名誉欲』といって、

五欲 (仏教で教えられる五つの大きな欲)の一つとされます。

 

■高校時代、修学旅行の集合写真が出来上がってきた時、

たくさんの顔が並んでいる中で

まず探すのは?

私は自分の姿でした。

まずあなたもそうだったのではないでしょうか。

自分の顔を見て

目をつぶっていないか、

髪型変でないか

それが一区切りついたら

次にじっと見るのは

片思いの女の子でした。

「やっぱりいいなぁ。」と見つめた後、

その次に見るのは?

その次に気になる女の子だったような。

まず恩師から、という人はいないでしょう。

好きで好きで頭から離れない、その片思いの女の子よりも

自分の姿を確認するのですから

自分のことはほかの誰よりも頭のウェイトを占めている表れでしょう。

自分のことには自分が一番関心が高いのです。

 

■しかし、あなたが思っているほど、

周りの人はあなたに関心を寄せてはいません。

みんな自分のことで精いっぱいですから、

他人の苦しみや寂しさには無関心だし、

他人の貢献も努力も気づかないものです。

だから、髪型やファッション、体型など、

自分の「ちょっとした変化」に気づいてくれる人がもしあれば、

自分にとって特別な存在に思えてきます。

ましてや自分の苦しみに共感してくれる人

自分の頑張りや苦労を認めてくれる人いれば

「この人の為なら命かけてもいい」

という思いにもなるものです。

これも名誉欲に一喜一憂し、

振り回されている凡夫の実態といえましょう

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