親鸞に学ぶ幸福論

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人間の持つモチベーションの正体とは

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【名誉欲(2)】


親鸞聖人は「名利の大山に迷惑す」と告白されています。

“名誉欲が大きな山ほどあって、親鸞は煩い悩んでいる”

この告白は聖人お一人のことだけでなく、すべての人間の実態といえましょう。

 

「名誉欲」とは、人からほめられたい、好かれたい、認められたい、大事にされたい、無視されたくない、もっと尊重してほしい、ぞんざいな扱いを受けたくない、見下げられたくない、という人間の欲求です。

この名誉欲を満たすために、あれこれ模索し、悩み、うろたえているのが人間の実態です。

 

あの人は一生懸命だなあ、と感心する人はいますが、彼らをしてそうさせるものは何でしょう。

東京オリンピックを目指す若きアスリートたちは、

「筋肉が悲鳴を上げてからさらに続けるのが筋トレだ」と自らの極限まで追い込み、

丹念に地道な基本練習を繰り返し、

食事も肉類はボイルした鳥のささみしか食べずに体脂肪率をキープし、

なにしろ想像を絶する努力を重ねています。

 

どうして彼らはそんなに一生懸命に、一途に、ひたむきに打ち込めるのか。

彼らをしてそこまでさせるものは一体何だろうか。

彼らに聞けば返ってくるのは、

「記録を0.01秒でも縮めるため」

「日本人で初めて100メートル10秒台の壁を破るため」

「地元開催の東京オリンピックに出場するため」

「メダルを取るため」

と各自の抱く熱い夢や目標を語ります。

 

では、と「それを達成したからって、何だっていうんだ」と重ねて訊けば

この人何を言い出すのか、と唖然とした顔で言い返すだろう。

「えっ、オリンピックですよ、メダルですよ。世界に名前が刻まれるんですよ、新聞にも出る、みんなからフラッシュたかれ、拍手され、パレードだってある、感動したと称えられ、テレビに出てインタビューを受ける、何だっていうんだ、どころでないでしょう」

ということになってくるとしたら、

結局それは、人から賞賛される、ということに集約される名誉欲に他なりません。

 

その証拠には、もし無人島だったら0.01秒の記録を縮めようとひたむきに練習を重ねるだろうか、と自問自答してみたらいいです。

本当に「記録への挑戦」との純粋な気持ちだったら無人島でもできるはずですが、

応援も賞賛もなく、記録も残らず、報道もされず、それでも頑張れるでしょうか。

 

ノーベル賞を取れるような世界的な研究に従事している人は

真理への探求心がモチベーションといいますが、

もし一生涯、無人島で暮らさなきゃならないとなったら

それでも研究や論文執筆に精魂傾けるでしょうか。

 

私たちは人前に出るときに化粧したり、身だしなみも整えますが、

無人島なら化粧するだろうか、

服も着なくなるのでないだろうか。

 

実は意欲も、奮起も、根気も、ひたむきさも、その原動力は、

本人も気付いていないかもしれませんが、名誉欲なのです。

その己の実態をはっきり照らされた親鸞聖人の告白が

「名利の大山に迷惑す、恥ずべし、痛むべし」です。

 

 

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