親鸞に学ぶ幸福論

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ブラックバイトとパワハラの報道に家康の忍従を思う

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精進(1)】


コンビニのバイトで、恵方巻きのノルマの責任を取らされ

自腹を切って買い取りさせられることが問題になっていましたが、

あのニュースを聞いて、思ったことを今日はお話しします。

 

コンビニであんなことを強要されたら、

「知ったことか」「嫌だ」「It's not my business!」

と断ればいいだけのことで、

なんなら「出るとこ出ましょうか」でもいい。

人間関係悪くなって居心地悪くなるなら、

バイトを辞めれば済むことです。

 

しかしこれが会社のサラリーマンとなると、

そんなわけにはいかず、理不尽なノルマを課せられても、

責任を取れ、と怒鳴られても、簡単に辞職できませんから、

「嫌だ」とも言えない、

「It's not my business!」という威勢のいいことも言えず、

「出るとこ出ましょうか」というわけにもいかず。

大人になり、家庭を守る立場にもなれば

理不尽なこと、屈辱的なことにも耐え忍び、

その中したたかに生きていく力も身につけなければなりません。

 

しかしそれも、戦国武将の苦悩を

小説や大河ドラマなどで見たり読んだりすると、

まだまだ現在のサラリーマンは幸せだな、と思わされます。

戦国武将というと、一見武骨で気の荒い、

神経の太い者のイメージがありますが、

歴史を学んでみると、こまめに隣国、遠国、上司に、部下にと

贈り物をしたり、手紙を書いたり、その家族にまで愛想良く接し、

実に細かい配慮をしている姿が見えてきます。

それだけ厳しい世界だったということだと思います。

主君に好かれたら、その鶴の一声で領土が倍増したり、

一族郎党、大切に扱われますが、

軽んじられたり、信用を失えば、

家族を人質に差し出せと言われたり、

切腹を命じられるのですから。

 

ちなみに徳川家康は今川家の人質だった頃は

戦の際は常に一番犠牲が出る城や砦攻めの先鋒を命じられ、

独立して三河の領主となってからも、

信長に睨まれ、命じられるまま、

断腸の思いで我が子を切腹させています。

 

現代では上司に好かれず、信頼されなければ

出世が遅くなったり、左遷されることはあっても、

殺されることや人質に取られることはありません。

あまりにブラック体質の会社なら、

国の法律で守られていますから、

「出るとこ出ましょうか」もあり、です。

戦国武将のさらされていた過酷さと比べたら

何ということもありません。

 

戦国武将たちが、不条理な運命の怒濤にさらされながら

屈することなく、細い糸をたぐり寄せていくように、

勝利に向けて進んでいくあの執念、忍耐、繊細さ、剛胆さ

などからは、重い責任を背負って生きる者の強い覚悟を感じ、

時に襟を正され、励まされもします。

 

 

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