親鸞に学ぶ幸福論

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どうしたら分かってもらえるか、という思いを捨ててかかると、思わぬ世界が開ける

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【自利利他(1)】


「どうしたら、わかってもらえるのか」

「どうしたら、認めてもらえるのか」

と悶々とすることは私たちによくありますが、

こういう悩みは、悩んだ割には、

あまり生産性がないことが多いようです。

そもそも悩んだところで、どうにもならないことが多いです。

そんな時は、その悩みをいい加減なところでほったらかしにして、

視点をがらっと変えてみたらどうでしょう。

 

「どうしたらわかってもらえるか」という問いではなく、

「どうしたらわかってあげられるだろうか」

「どうやったら認めてもらえるか」ではなく、

「どうやったら、周りに喜んでもられるか」

という質問をあえて自分に投げかけてみるのです。

 

すると不思議なことに、人のことでアレコレ悩んでいると

自分の悩みがいつの間にか霧消しているのです。

そしていつしか恵まれ、大事にされるようになっています。

 

松下グループ創始者松下幸之助は、

「あなたが世の中に対して提供した、

価値の10分の1があなたに返ってくる」

と言っています。

 

常にこれは意識していないと

「どうやったら儲かるか」

「どうやったら相手は、自分を認めるようになるのか」

という問いがどうしても先走ってしまいます

そうなると、どんなよい方法があったにせよ、

相手の心を動かして、相手のお金や時間や気持ちを

こっちに引っ張り込もう、ということになりますから、

相手は警戒しますし、面白くない気持ちになります。

 

「ほしい」という発想を頭からはずして、

「どうしたら、この人に喜んでもらえるか」

という問いを真剣に考えてみるところから

努めていったらどうだろう。

遠回りのように見えて、

堅実に自分も恵まれるようになっていくのです。

 

仏教では、この精神を『自利利他』といいます。

他人を幸せにする(利他)ままが、自分の幸せ(自利)となる。

他人も生かし、自分も生きる、

これが『自利利他』の道です。

これから数回にわたって『自利利他』の仏教の教えをお話しします。

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