親鸞に学ぶ幸福論

「そんなにしてまでなぜ生きねばならないのか」はっきり示した、メールdeで学ぶ仏教教室です。無料メール講座が好評です。受講者4000人。

蓮如上人「白骨の章」の一節「一生過ぎ易し」の一行が重い

f:id:kikuutan:20180316083619j:plain

 

 

 

【一生過ぎ易し(1)】

 


よく葬儀や法事の際に読まれる『白骨の章』の一節に

「さればいまだ万歳の人身を受けたりということを聞かず。一生過ぎ易し」

“今まで一万歳まで生きた人を聞いたことがない、一生は過ぎやすい”

とあります。

日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳となり、世界一の長寿国ですが、

それも一万年という時の流れと比較すると、どうでしょう。

なんとはかないものか、あっという間ではないか、

と蓮如上人は慨嘆されています。

 

今年1月におきた草津・本白根山の噴火は、

関係者一同にとって想定外の事態でした。

噴火した本白根山の隣に位置する白根山の方を警戒し、

観測を怠らず、避難ルートも子細に調べ上げていました。

それはつい30年前に水蒸気爆発を起していたからです。

一方、本白根山は3000年間、噴火したことがなく、

まったくのノーマークだったそうです。

 

3000年ぶりの本白根山噴火に

「まさかこちらが噴火するとは」とみな驚き、あわてふためいたのです。

 

しかし地質学の世界では「3000年」という時間は、「ついこないだ」だそうです。

3000年、噴火がない山だからと安心して放置するのは、

危機管理意識の甘さだと、地質学者から気象庁関係者が非難されました。

3000年ぶりの噴火などというのは、地質学者に言わせると

ついこないだ怒鳴り散らした男が、今また怒鳴っているようなもので、

そんなに驚くことではない、とのことです。

 

そうなると富士山なんかも江戸時代に噴火していますから、

それこそ「ついこないだ」噴火した山ということになり、

またいつ噴火しても全然おかしくありませんね。

 

縄文時代の土器を研究されている方からお話を伺ったことがあるのですが、

今から8千年前に縄文の模様が見られるようになり、

5千年前に火焔の飾りの土器が現れ、

3千年前から精巧な形、細かな描写になったそうです。

 

そんな噴火や土器の話を聞いていると、

寿命100歳時代といっても「あっという間」で、

現代もなお「一生過ぎ易し」の一行は書き改められそうもありません

=========


仏教の教えをわかりやすく体系的にお話する

20回の無料メール講座好評配信中。