親鸞に学ぶ幸福論

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夫婦関係には完成形もなければ、ゴールもない、と覚悟すべし

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【和するをもって貴しとす(1)】


アメリカ最高齢の離婚は、

アイダさん91歳、サイモンさん97歳での離婚です。

報道によれば、アイダさんは「もうこれ以上耐えられない」とコメントしたそうです。

「夫婦の仲に完成なし、死ぬまでお互い大事に築き上げていかねばならないもの」

と知らされるニュースでした。

 


恋愛ドラマの定番は、お互い第一印象が悪くて、でもいつしか惹かれ合い、

ときに誤解あり、恋敵(ライバル)が現れて動揺したり、

すったもんだの挙げ句、最後は結ばれ、ハッピーエンドというものです。

これは昔からの鉄板ストーリーで、シンデレラの時代から変わりません。

いろいろあって、最後は白馬の王子様と結婚して「めでたしめでたし」です。

 


物語やドラマはそれで終わりですが、

現実がドラマと違うのは、結婚したその後がある、ことです。

「その後のシンデレラ」という物語があればどうなるでしょう。

王子様の側室との確執とか、王子様への失望と不信とか描かれそうです。

 


テレビドラマでも、最終回は「めでたしめでたし」ですが、

現実の二人の関係にはそれからも、

不倫とか、ケンカとか、離婚とか、親権とか、さまざまな問題が起きます。

結婚をゴールのように思っていると、大変です。

夫婦の仲は、お互いが涙ぐましい努力をして築き上げていくもの。

むしろ恋愛の時以上に、結婚後に、介護とか、借金とか、病気など、

パートナーと支え合わねばならない正念場はやってくるのですから、

結婚してからが本番といえるかもしれません。

 


結婚のお祝いレターに

「二人もついにゴールイン。これから新たなスタートですね」とあります。

とりあえず恋愛の一つのゴールが結婚ですが、

これから過酷な第二のレースが始まります。

そのレースにも辛く苦しい局面は多々あるでしょうが、

それでもこの人と走れて幸せだったなと感謝できるか、

それともよけいパートナーの存在がレースを苦しくさせ、

先ほどのアイダさんのように「もうこれ以上耐えられない」となるか、

その両者を分けるのは、お互いに「和するをもって貴しとす」という精神があるかどうか、

ということだと思います。

 


聖徳太子が「和をもって貴し」と17条憲法に定めましたが、

仏教の教えを学んでいた太子のこと、

「和する努力が貴い」という意味だったのではないかと拝察します。

仏教では「和」(仲良くする、団結する)とは、

無常で、崩れやすいものだと説かれます。
 
好き嫌い多く感情優先、利害打算多く損得優先、

そんな我々がその己の都合を我慢して仲良くしていこうというのは大変なことです。

すぐ壊れてしまう、はかないものです。

だからこそ壊れないよう、お互い支え合ってその困難を乗り越えていく、

その思いやりと努力と忍耐こそかけがえのないことなので

「和するを以って貴しとす」と聖徳太子は言われたのでしょう。

 

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