■「千日の稽古を鍛といい、万日の稽古を練という」
これは剣聖とうたわれた武蔵の言葉です。
何か習い事をすると、
基本に忠実に、丁寧に、作法を守って・・・と
徹底的に型を教えられます。
窮屈な感じしますが、やはり大事なことなんですよね。
■はじめてソウルに旅行に行った時、
もう20年以上前のことですが、、
一番の思い出は、焼肉がおいしかったことです。
肉の種類自体はたいしたことがなかったのですが、
サンチェに蒔いて、キムチやナムルを巻いて食べるのは、
大変新鮮でした。
今でこそ、日本人みな知っていますが、
当時はそういう食べ方は私も知らなくて、
肉に合う野菜が20種類くらいずらっと並んでいて、
そこから、チョイスする食べ方に感動しました。
■アメリカ人が、30年前、日本でサンドイッチを注文すると、
あのペラペラの食パンに
薄いハムやレタスが挟んでいるアレが出てきて、
「ばかにしているのか」
と怒ったという話を聞きました。
向こうでいうサンドイッチというのは
サブウェイのような、口一杯ほおばるものなのです。
実際、私がアメリカに行って始めてサブウェイを食べた時に、
「なんてうまいんだ」と思いました
日本に20年前、サブウェイはなかったのです。
ピクルスとかオリーブとか絶妙で、
「サンドイッチってのはなぁ、こう食べるんだ」
と教えてもらった気分でした。
■やはり、長い間焼肉を食べてきた人たち、
サンドイッチを食べる人たちの意見というのは、
傾聴に値するものだと思います。
■よく向こうでアメリカ人が寿司を食べるときに、
しょうゆをつけずに、不味いと言っています。
あるいは、コーラと一緒に寿司を食べていました。
あるいは、ガリやお茶で口直しをせずに、
寿司を食べ続けていました。
「それはすしの食べ方ではない!
もっとおいしい食べ方があるんだ!」
と、つい干渉したくなります。
■料理だけでなく、どの道でも、
先祖代々からの追求、創意工夫で
培った作法、ルール、段取りというのはあって、
それは一朝の思いつきではもう越えられない、
重いものがあると思います。
だから何か習う時も、
基本の習得は怠るべきではないのでしょう。
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