親鸞に学ぶ幸福論

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お祓いビジネスにだまされるな。占いを否定する仏教

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【占相(1)】


お祓いビジネスというのをご存じでしょうか。

「あなたには霊が憑いている。お祓いしなければならない」

と自称霊能者が声をかけるビジネスのことです。

十人に声かけると一人くらいは信じてお金を出すそうです。

そもそも悩みがあって霊能者に相談しに来ている人であり、

「なんで私ばかりがこんな目に」と不安にもなっているのでしょうし、

またその悩みの解決を占いや霊能力という手段に頼ろうと発想すること自体、

すでに「霊が祟る」だの「憑依する」だのという現象を信じやすい人でしょうから、

霊能者の言葉にコロッとだまされてしまうのです。

 

私は霊能者、占い師にも二通りあると思っていて、

一つは相手の財布のひもを緩めようと口からでまかせを言ってそそのかす人、

もう一つは思い込みが激しく、ふと感じたことを予知したと思い込んでしまう人です。

あるいはその二つをごちゃまぜにしている人もあるでしょう。

 

有名な霊能者にはどちらが多いか、考えてみたのですが、

最初は思いこみが激しいタイプの方が人を惹きつけるようにも思いました。

しかしよくよく考えれば、案外口からでまかせタイプの方が人気が出るのではないかと思い直しました。

それは口からでまかせを言った方が、

相談してきた相手のタイプに応じてどう言ったら相手が喜ぶか、相手が信じやすいか、

臨機応変に対応できるからです。

 

イギリスで制作された死者の霊魂を呼び出すという番組は、

ロンドンのお茶の間にトップクラスの霊能者の実態をさらけ出すことになりました。

呼び出す霊は、1800年代にチョコレート工場を経営していたジョージ・ブル。

仕事中、馬に踏まれるという事故で亡くなった人でした。

「いかにも出そうな」廃工場に赴く3人の霊能者、

それぞれが違う部屋でブルの霊魂と対話します。

ブルが如何にして命を落としたのか当ててみせる者あり、

ブルの霊が「憑依」し、「馬だ、馬に踏まれたっ…!」と、唸るような声で語る者もありました。

多くの視聴者は「霊能力ってやっぱりあるんだなぁ」と感心したでしょうが、

番組スタッフは撮影しながら、笑いをこらえるのに必死でした。

なぜなら、チョコレート工場を経営していた「ジョージ・ブル」は、

番組サイドででっち上げた架空の人物だったからです。

番組側は事前にジョージ・ブルのチョコレート工場の架空サイトを立ち上げ、

そこに彼の生涯とその死因が馬に踏まれてだったことを記していました。

まんまと霊能者たちは仕掛けた罠にはまり、

番組の出演依頼を受けた直後からジョージ・ブルの情報をグーグルで調べ上げ、

撮影日に向けて準備していたのでした。

このことを司会者から指摘されると、

霊能者たちは「最初から全部ウソだと知ってた」「司会者の心を読み取ってしまった」などと

苦しすぎる言い訳を繰り返しました。

 

占い師、霊能者にみてもらい「なんでわかるの?!」と思ってしまったという人もあるかと思いますが、

ここでそういう人に冷静に振り返ってもらいたいのは、

その当てられた情報はある程度予想の立つことではないですか、ということです。

あるいは家族、友人に言ったことがなかったか、

他の占い師に言ったことがなかったか、

SNSに記事や写真を過去にアップしたことはなかったか、

あるいはプロフィール欄に書いてあるようなことでなかったか、

持ち物や服装にわかるヒントがなかったか

最初にしゃべっているうちにどんどん情報を提供してしまっていることはなかったか、

など思い返していただければと思います。

 

仏教を説かれたお釈迦様は、

こういった占いの類いを人生のよりどころにするものではない、と諫められています。

 

 

 

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