【願心(1)】
希望の党に公認候補として選出されるか排除されるかで、
民進党の議員が右往左往している最近の政局に、
「あの子がほしい あの子じゃわからん
相談しましょ、そーしましょ」
の歌を思い出します。
子供の時、この「はないちもんめ」で、
小さな胸を痛めた人は多かったと思います。
「○○ちゃんがほしい」と人気者は何度も両陣営から呼ばれ、
目立たない子、嫌われてる子は全然呼ばれない。
一方の陣営が最後の一人になるまでこの遊びが続くとしたら、
残された一人はどんな気持ちになるか、
明らかないじめになる遊びだったと今にして思います。
しかしある意味、大人になっても、こういうことは続きます。
就活でも「あの子がほしい」と、複数の会社から
内定を取る学生もあれば、内定通知メールが一通も来ない
という学生もいる。
適齢期になれば、「あの子がほしい」と、
何人からもプロポーズを受ける人もあれば、
まったくないという人もある。
会社でも上司から引き立てられる人もあれば、
相手にされない人もある。
年を取ってから、子や孫から慕われる人もあれば、
孤独死する人もあります。
どこへ行っても、こういう残酷な事態はあることです。
どうせ自分なんかどこへ行っても、いつになっても、
いてもいなくても同じような存在だから、と
残酷な仕打ちに耐えられず、自ら死を選ぶ人もあります。
親鸞聖人はそんな孤独な心を抱えている私たちに寄り添って、
仏法を伝え続けられました。
「そんなあなたを目当てにずっと念じ続けてくださる
仏の救いがあるんだよ」と
生涯かけて教え続けられた方でした。