
【以和為貴】の2回目です。
会社内で「制作部」と「営業部」とでは
概して仲が悪いものです。
商品が売れないとお互い相手の落ち度を責めてしまうのだそうです。
営業なら、外で一生懸命売り込んでいるのに売れないのは
「編集が悪いからだ」と言う。
編集なら、相当きちんとしたものを作ったのに売れないのは
「売り込みが下手だからだ」と言うとのこと。
商品が売れなければ営業部も編集部も
給料もボーナスも少なくなるのだから、
一致協力してお互いの不備をフォローしあってこそ、
お互いが得をすることはわかっていることなのですが、
なんで対立するのでしょうか。
同じ志を有しているならば団結できるでしょう?
と思われるかもしれませんが、
実際はその逆で、志が同じだからこそ
どうしても険悪になり、対立していく傾向に進むのです。
むしろ何の利害もない関係の方が
まだけんかにならないです。
ではこうした仲違いの構造はどこからくるのでしょうか。
それは上手くいかないようになってくると
相手のせいに思えてくるからです。
制作部からすると
「いいもの造っているのに、あんな営業しているから売れないんだ」
と営業部に批判の目を向ける。
営業部からすると
「なんであんな製品を作るんだ、顧客のニーズをもっと反映してくれといつも言っているのに」
と制作部に不満を持つ。
我が身知らずな我々は、
どうしても人の非ばかりが目に付くのでしょう。
子育てでも同じようなことがいえて、
上手くいかなくなると、夫は妻をなじる、
妻は夫のせいに思う。
お互いが「お前のせいだ!」と
目の敵にするようにもなってきます。
会社も夫婦も同じ志を持ったチームであり、
もっとも仲良くしなければならない仲なのに、
そうなっていくのは、
仲良くやってゆくことの難しさを感じますね。
お互いの違いを認め合い、
相手の長所を尊重し、
こちらのできていないところを支えてくれていることを感謝する、
こういう当たり前のことが大事なのでしょうが、
なかなかできないことです。
そんなこと誰でもいうことで知っているよ、という人が多いでしょうが、
「知っている」と「できている」はまったく違います。
当たり前のことをしっかりできる人になりたいですね。
今回お話ししたテーマでYouTubeでも語っていますので、よかったらどうぞ。
https://www.youtube.com/watch?v=Xzw3biSFo9g&t=12s
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