【因縁生(1)】
万物の創造主たる神がいて、
人間一切の動植物、この宇宙全部は、神による被造物である、
と説くのがキリスト教やイスラム教の教義です。
キリスト教とイスラム教とで世界の宗教の過半数を占め、
ことあるごとに宗教戦争を重ねる両者ですが、
実は同じ神(エホバ)を信仰しており、
それは『旧約聖書』というユダヤ民族の神話と歴史の書を根拠とします。
その旧約聖書の創世記には6日間で世界を創造したとあります。
はじめに神が天と地とを創造し、
「光あれ」と言って昼と夜とを作ったのが第1日目とあります。
二日目に空と海。
次の日に陸と植物、次に太陽や月や星、そして魚や鳥を作り、
六日目に動物を作った後、神は自分の姿に似せて人間を作った、
そして七日目に休んだのが日曜日の起源となりました。
ちょうど私たちが精巧な時計やラジオを作ったように、
神が精巧な人体、宇宙自然を造ったのだ、といいます。
これはキリスト教、イスラム教だけでなく、
ヒンズー教なども創造神の存在が説かれており、
神道にもイザナギ、イザナミの国生みの神話がありますし、
北欧神話など種々の民族宗教も同様です。
その中で仏教だけは「一切法は因縁生なり」と
万物は因縁によって生ずることを説きます。
森羅万象は因縁によって生じたものであり、
無から有が生じたことを認めません。
よってこの世は「無始無終」だと説きます。
他宗教に対して仏教が特徴的な点は多々ありますが、
創造主を持たない宗教である、という点はその一つです。
その4仏教の教えの特徴の一つを知っていただきたく、
今回 「万物の創造主(神)を仏教はどう語るか」についてお話しました。
どうぞご視聴ください。
https://www.youtube.com/watch?v=91YMxBJfVjo&t=135s
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