【法鏡(1)】
米も銘柄のランクがあって、
このたび富山の誇る「てんこもり」が特A受賞品種となりまして、
関係者がガッツポーズで喜んでいました。
特Aに選ばれると、人気も上がり、高値で取引されますし、
それ以上にうれしいのは、自分が手塩にかけて育てた米が「よいお米」と評価されたのが、
米農家冥利に尽きる、ということではないかと思います。
では「よいお米」の条件とは何か。
粘り、歯ごたえ、つやなどいろいろありますが、
一言で言えば「美味しいお米」ということでしょう。
何事もそれが「よい〇〇」と言えるかどうかは、
〇〇が何を目的と存在しているか、によって決まります。
料理人が「よい包丁」と言うのは、使い勝手がよく、切れ味鋭い包丁であり、
馬主が「よい馬」と言うのは、レースに強い馬であり、
会社が「よい社員」と言うのは、会社に利益をもたらす社員です。
それぞれ良い、悪いの基準がある程度明確ですから、
お米と同様、包丁ランキングもあれば、競走馬の値段表、社員査定など、
優劣を決めることはできます。
では「よい人間」となると、どうでしょう。
ランキングの前に、そもそも何をもって「良い」「悪い」と判断するか、からして、
議論百出、まとまりがつかないでしょうし、
誰しも納得できるような鮮やかな意見は聞けそうもありません。
このいまだ決着のつかない論争に、
2600年前、仏教を説かれたお釈迦様はどう言われているでしょうか。
お釈迦さまの説かれた人間観は、現代人も及びもつかぬ、驚くべきものでした。
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