親鸞に学ぶ幸福論

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2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

怒りはぶつけても、抑えても、苦しくなる

【瞋恚(しんい)(6)】 ニュースで「溶岩ドーム」という言葉を耳にしました。 噴火口が溶岩によってフタをされてしまい、 中の火山ガスに圧がかかって、 ふたがドームのように浮き上がっている状態のことです。 フタをされた状態で どんどん中の圧が強く…

弱者に八つ当たり、強者に憎悪

【瞋恚(しんい)(5)】 【怒りは弱いものには八つ当たりとなり、 強い相手には憎悪となる】 といわれます。 ■腹が立ったとき、自分より弱い者だった場合には 怒鳴ったり、罵倒したり、こぶしをあげたりする。 たとえば、こんな関係の場合。。。 【夫】→【…

これ一つ知るだけで、怒りが軽くなるなんて。思わずなるほどと思う釈迦の智慧とは

【瞋恚(しんい)(4)】 仏教で『瞋恚(しんい)』といえば、怒りの心のことです。 「怒りの心は欲が妨げられたときに出てくる」 とお釈迦様は説かれました。 腹を立てたときの心を静かに思い返してみてください。 何か自分の思いが、その人に妨げられたと…

腹が立ったときに胸に留めたい教訓とは

【瞋恚(しんい)(3)】 腹が立つときってありますが、 そんなときに胸に留めたい教訓があります それは 「相手が腹を立てているときに一緒に腹をたてるな」 ということです。 【自分が腹を立てる時】というのは、 自分が正しい、相手が悪いと思った時です…

怒りを静める、昔から語り継がれるすごい方法とは

【瞋恚(2)】 仏教では『瞋恚の炎』といわれ、 怒りは炎にたとえられます。 ... 『マッチ一本火事の元』 と何かの標語にありましたが、 ただ一本のマッチが 家一軒全焼させてしまうように 一時の怒りが、 すべてを焼き尽くしてしまいます。 怒りに我を忘れ…

仏教で怒りを炎に譬えられる理由とは

【瞋恚(1)】 怒りは炎にたとえられます。 マッチ一本の火が 家一件焼き尽くしてしまうように 一時の怒りが 今までの友情や家族の絆を断ち切ってしまい、 長年かけて築いてきた信頼も すべて叩き壊してしまうからです。 【怒りは無謀に始まり、後悔に終わ…

「親鸞は弟子一人も持たず」歎異鈔にある親鸞聖人の衝撃的な言葉

【親鸞は弟子一人も持たず(1)】 ■『親鸞は弟子一人も持たず』とは、 歎異抄の中の有名な一節です。 親鸞聖人は、 指導者意識、派閥根性を 徹底して嫌われた方です。 ■組織のリーダーや会社の経営者なら誰でも、 「どうしたら皆をまとめていくことができる…

父は打ち 母は抱いて 悲しめば 変わる心やと 子は思うらむ

【智慧と慈悲(4)】 「父は打ち 母はいだいて 悲しめば かわる心と 子や思うらん」 という歌があります。 子が過ちを犯せば、 父は打ち、母は抱いて悲しむという歌です。 私は小さいころ、何をしたかは忘れましたが、 (たぶん母親に悪態ついたかだと思い…

仏教で象と獅子は何を表わすか

【智恵と慈悲(3)】 仏の覚体は『智恵』と『慈悲』です。 弥陀三尊像や釈迦三尊像など 仏像の両脇に菩薩が並ぶ彫刻を観られた方も多いと思いますが、 それら仏の両脇の菩薩を『脇士』といいます。 阿弥陀仏なら観音菩薩と勢至菩薩、 釈迦仏なら普賢菩薩と…

西郷どんの茫洋とした風格から知る「リーダーは暇そうにしているのがよい」

【智恵と慈悲(2)】 リーダーは暇そうにしていろ、 とどこかの本の見出しにありました。 忙しそうで声をかけられない、となると 部下も委縮し、気軽には相談できませんし、 意見や報告も言いにくくなります。 だからどんなに忙しくても 少しも忙しくないよ…

仏の覚体は智慧と慈悲

【智慧と慈悲(1)】 「オレについてこい。」とリードしてくれる頼りがいのある人は 実行力があり、かっこいいですが、 反面、周りの人の気持ちを考慮せず、 ワンマン体質がけむたがられたりもします。 強い信念を持って自分の道を貫いた歴史上の人物にも …

テロ組織の怖さの源は

【宗教(3)】 イスラム教徒によるテロ事件がニュースに取り上げられると、 よく日本に住むアラブ人やイスラム教徒へのインタビューが映され イスラム教は寛容で平和的な宗教であることが 彼らによって主張されます。 そして、テロは間違っていると一様に言…

アインシュタイン「宗教なき科学は不具である」

【宗教(2)】 ■昨日に引き続き、 アインシュタインの言葉を考察します。 アインシュタインは 【宗教なき科学は不具である】 と言っています。 宗教思想のない科学は不完全である、というのです。 ■歴史を紐解くと、 兵器の発達は科学の進歩と比例してきた…

アインシュタインの宗教論

「おい、あれ、宗教の勧誘じゃない?」 「宗教はキライ。」 どうも日本では宗教という言葉にマイナスイメージを持つ人も多いですね。 危ないものというイメージが専行し、 それも無理からぬ、宗教がらみのおかしな事件も起きますので、 確かにそういう意見も…

仏教の時間の概念に唖然とする

■仏教を学ばれると 『五劫の間』とか 『十劫の昔』といった単位の言葉を 目にされることもあると思います。 この『劫』とは、 無限数をあらわす単位の名です。 四十里四方の大盤石を 天人が百年毎に 羽衣でふれて磨し、 これによって消滅しても 未だつきない…

9・11テロより15年。人生、朝露の如し

過激派テロで揺れる世界ですが、 その最初の衝撃は9・11同時多発テロでした。 今年であれからもう15年目になるんですね。 私はあの事件の際、ちょうどロサンゼルスのホテルにいて、 朝起きてテレビつけると マンハッタンのビルが燃えている画面でした。 …

人生は電光朝露の如し

【人生朝露の如し(2)】 地球が誕生して46億年といわれます。 一億年を1メートルとして 地球の歴史が46メートル。 小学校の際に走ったあの50メートル徒競争の長さが 地球の歴史の長さとすると、 人類200万年は2センチとなります。 人類200万年…

シッダルタ太子出家の原点は、水泡の人生への驚きだった

無始久遠、悠久の過去から、輪廻を繰り返し、 永遠の未来へと連なっていく生命において、 人間が生を受けて、滅するまでのこの肉体は、 滔々と流れるガンジス川に浮かぶ 一抹の泡のようなものだ、と釈尊は説かれました。 日本語にも 「水泡に帰す」 「泡沫の…

生死の苦海に大船あり

『生死の苦海ほとりなし』 という意味について話を続けてきました。 もう3年前くらいですが この『生死の苦海ほとりなし』をテーマに話をした際に いただいた感想が心に残っています。 思い出して書き起こしてみるのですが、 こんな内容でした。 =====…

映画『オープン・ウォーター』に学ぶ仏教の『難度海』

【生死の苦海(3)】 “海水浴は好きだ”という人は多いですが、それは砂浜がすぐそばに見える遊泳場の中でのことです。 水平線しか見えない海の真ん中に抛り投げられてそれでも泳ぐのが好きだという人はありえません。 それは海水浴でなくて、遭難です。 あ…

こわいほど幸せ、は幸せか【幸せ恐怖症】

ある女優が結婚の記者会見で 「こわいほど幸せです。」 と言ったセリフが話題になったことがありました。 あなたも今までの人生振り返ってみて、 「こわいほど幸せ」と感じられたことはありましたか。 私は何人かの方に勉強会の折などに聞いてみるのですが、…

鈴木貫太郎の為した難事はもっと評価されてもいい

鈴木貫太郎という人があります。 太平洋戦争終戦時の日本の首相だった人です。 戦争を終結させる難事を成し遂げた政治家です。 首相就任時は軍部が「本土決戦」「一億玉砕」と 国民の士気を鼓舞していた時代でした。 当時ポツダム宣言に対し、 讀賣新聞で「…

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