【口業(1)】
■ふだん何をしゃべっているか『口業(口の行い)』は、
私たちの運命を決める、大変な力を持つと
仏教では説かれます。
舌三寸が人を活かしもし、殺しもする。
言葉の業力の強さを一つの例を通してみてみましょう。
■「どうしてこんなことになってしまったんだろう・・」
この人とならやっていける、と
好きだったから一緒になった相手なのに、
今は一番嫌いで不快な人になっている、
というケースは珍しくありません。
自分の人生がうまくいかないのは、
結婚相手のせいのように思えてきます。
じゃ、離婚すればいいのに、と思いますが、
これも経済事情や子供のことなどあるからできない。
浮気で気を紛らわせる人も多くなってます。
一番いいのは何かの不慮の事故で死んでくれることか・・
と思い詰める人もいます。
そういう親の姿を見て育つ子供も、
こんな夫婦になってしまうくらいなら、
と結婚に消極的になるようです。
一方とても仲の良い老夫婦を見ると、
うらやましさを超え、感動さえ覚えます。
・・何がどうなってこんなことになってしまうんだろう。
■夫婦研究のパイオニアである、ジョン・ゴットマンは
35年に渡って夫婦がすれ違う原因を
科学的に分析している研究者です。
3000組の夫婦を分析したところ、
すれ違いの原因は会話のパターンにあると言っています。
ゴッドマン曰く、「15分の夫婦間会話を分析するだけで、
その夫婦が4年以内に離婚するか85%の確率で予測できますよ」
(こわい。。)
日頃の不満を口にしても、
喧嘩になる夫婦とならない夫婦がある、とのこと。
その違いこそが、夫婦関係が長続きするか否かの鍵となるそうです。
相手に対する批判を口にするのはまずいパターン。
自分の不安を伝えて援助を乞えば問題ないのに
相手への攻撃を行ってしまう。
批判(攻撃)されれば防御(反撃)するしかない。
協力に向かえなくなります。
しまいには相手を見下す発言をする展開になってしまう
そうなると不毛な口喧嘩・批判・防御・見下しの繰り返しで、
お互いを避けるようになります。
ポジティブな言動とネガティブな言動には、
五対一という「黄金の比率」があるともいっています。
夫婦のあいだで、ネガティブな言動一回に対して、
ポジティブな言動が五回あれば、
結婚生活は長続きする可能性が高いといいます。
この比率が一対一に近づくと、
夫婦は離婚に至るといっています。
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