【因果の道理(1)】
仏教の根幹が「因果の道理」です。
「因果」とは「原因と結果」です。
仏教では「結果には必ず原因がある」と教え、
「結果が異なるのは、原因が異なるからである」
と教えられています。
これは仏教のみならず、すべての学問は、
「結果には必ず原因がある」のを認めればこそ、
なぜこのような結果が起きたのかの「問い」から探求し、
原因を究明していきます。
それら学問の中でも、仏教の因果の道理は徹底しています。
どんな些細なことにでも、
必ずそれ相当の原因があると説かれます。
例外を認めません。
今、あなたがこの記事を読んでおられるのも、原因があります。
日本語で書かれたこのメルマガの文章を、
読んでおられない人が一億二千万の日本人の大半ですが、
あなたは今読んでおられる。
それは「読んでいる人にしかない原因があなたにあった」
ということです。
いま、その場所に座っておられることにも原因があります。
もしあなたの隣に誰かがいるとしたら、
他の人ではなく、隣に「その人」がいるのにも、原因があります。
この人と結婚した、
この親の子供に生まれた、
日本に生まれた、
富山県に生まれた、
東京に生まれた、
男に生まれた、
女に生まれた
昭和に生まれた、
戦国時代に生まれた
三人兄弟いるが、二番目に生まれた
どうしてなのか?
それらにも必ず原因があります。
そこまで考えたこともないので、
そんなことにまで原因があるのかと思うでしょうが、
原因は歴然として、あります。
もちろん結果をもたらした原因がなんであったか、
わからないことはあります。
原因不明の病気、原因不明の事故はたくさんあります。
しかしそれは「わからない」ということであって、
「ない」ということとは違います。
「わからない」のを「ない」と片付けてしまっていますが、
厳然と原因はあります。
仏教では、結果には必ず原因がある、と徹底して明かしており、
どんなささいな事でも例外はないと説かれています。
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