親鸞に学ぶ幸福論

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後世まで深い感動を与える作品の背景にあるもの

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【精進(1)】


ピカソが40歳の時、30秒で描いた絵に100万円と値段をつけたところ、ある人が「法外だ」と非難しました。

その時、ピカソはこう言い返したといいます。

「この絵は30秒で書かれたものではありません。40年と30秒で書いたものです」

ピカソの自負心、誇りを感じるエピソードとして知られますが、ピカソと同レベルの芸術家なら、「達人、達人を知る」で、その30秒の絵を見ただけで、これはピカソという傑出した才能がさらに40年の努力を重ねて至った、他にはもうない絵だと、100万円の値をつけるということですね。

 

天才彫刻家ミケランジェロにもこんな話があります。

ミケランジェロのアトリエを訪れた友人は、今にも動き出しそうな迫力ある像に圧倒されたが、まだ作成中だとミケランジェロは言う。

2週間後、また訪問したが、まだ未完成だという。

「ここを見てごらん。少し深く彫ってみたんだよ。ここはね、線にふくらみを持たせてみた……」

夢中になり、延々と語るミケランジェロだが、友人には、先日の石像とどこがどのように変わったのか、皆目分からない。

そこで「あまり細かい部分に日数をかけるのは意味がないのではないか。そんな時間があったら、別の作品に取り組んだほうがいい」
と言うと、ミケランジェロは、ちょっと考えた面持ちになって、やがて顔を上げて静かに答えた。

「そういう考え方もあるだろう。しかし、小さな修正に時間をかけず、見かけだけいいものを作っても、決して、人の心を打たないのだ」

後世まで深い感動を与える作品とは、忍耐強い努力と想像を絶する苦労の結晶だということです。

 

会社の面接では一人5~10分で終わりなので、不採用通知が来ると「人を5分、10分で判断するんじゃねえ」と文句を言いたくもなりますが、ある経営者は、5分~10分のやりとりで、どうしても欲しいと思う人材はわかるといいます。

今の5分10分にその人の今まで培ってきた学び、経験、力量が出るということでしょうね。

 

私なら今、YouTubeに10分~30分くらいの動画をアップしていますが、それを視聴いただければ、私が今まで何を、どれくらいの時間、どれくらいの気持ちで学んできたか、わかるということです。
積み上げてきたものも、怠けてきたことも、今までの30年は10分に如実に現われるということですね。

 

ピカソ、ミケランジェロ、就職の面接、YouTube動画、いろいろ事例を挙げましたが、因果経という仏典にはこれを『過去の因を知らんと欲すれば現在の果を見よ』と説かれています。

結局人は自分が積み上げてきたことしか出せないということです。

ならばこそ日々、寸刻が無駄にはできないことを胸に刻んでいきたく思います。

 

 

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