親鸞に学ぶ幸福論

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「百日後に死ぬワニ」映画化でタイトル変わってしまった

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「100日後に死ぬワニ」というマンガが今度映画化されるそうです。

このマンガ、ちょうど昨年の今ごろだったか話題になり、

私もその時一読したのですが、

仏教に通じる無常感が作品全体に流れていて、

心にしみるものがあったので、当時のブログにそのことを書きました。

https://kikuutan.hatenablog.com/entry/2020/03/30/%E3%80%8E100%E6%97%A5%E5%BE%8C%E3%81%AB%E6%AD%BB%E3%81%AC%E3%83%AF%E3%83%8B%E3%80%8F%E3%82%92%E4%BB%8F%E6%95%99%E3%81%AE%E8%A6%96%E7%82%B9%E3%81%8B%E3%82%89%E8%80%83%E5%AF%9F%E3%81%97%E3%81%A6

 

ところが今度の映画ではタイトルが「100日間生きたワニ」と改題されたそうです。

理由は「コロナ禍で死を意識する世界になったため」ということなんですが、

「おい、ちょっと待てよ、そのタイトル、変えちゃダメでしょう」と突っ込みたくなりました。

 

ワニくんが「○○後に死ぬ」ことは読者だけが知っていて、

本人含め、漫画の登場人物の誰も知らず、何気ない日常が過ぎていく

その切なさ、はかなさがあのマンガのテーマなのに、

「100日間生きたワニ」では、

その強烈なメッセージ性が失われるでないですか。

 

私は、コロナ禍で死を意識する世界なればこそ、

そのままのタイトルであってほしかったと思います。

 

それにしてもこの度の改題は、

人間がいかに「死」から目を背けていきたい存在であるか、

改めて知らされた思いがしました。

 

また蓮如上人の白骨の章の一節を思い出されてもきました。

「あわれというも、なかなかおろかなり」

いつ死ぬかわからぬ命を

いつまでも生きられるように錯覚して生きている

人間存在の悲しさ、愚かさへの述懐です。

 

「死ぬことなんか考えたって何の生産性もない」

「死の話なんかして何か儲かるんか」

と「死」をどうでもいいことと受け流す人類に

お釈迦さまは「生死の一大事」と、

これ以上の大問題は人類にはないと説かれています。

 

 

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