【悪口(2)】
脳科学者・中野信子さんが
「悪口は老化を促進する」と書いていました。
嫌いな人の悪口は、つい言いたくなりますが、
言った分だけ老化が進んでいるようです。
そのメカニズムは、
「悪口を言い続けていると、主語が認識できない脳は、
自分自身に悪口を言っていると勘違いして気分が悪くなり、
ストレスが発生し、脳や身体にダメージを与え、
老化につながってしまう」とのこと。
よって悪口は、言う人も、聞く人も、
聞かされる人も悪影響を及ぼすということです。
悪口は喫煙のようなものとも言えます。
喫煙は、吸っている本人が健康を害するだけでなく、
その人の吐いた煙草の煙(副流煙)を吸い込む人にも害を与えます。
悪口も、言った本人にストレスを与え、
聞かされる人にもストレスを与えるからです。
あなたが現在、悪口を言っている人、あるいは言いたくなる人は、
あなたにストレスを与えている人ですが、
もしあなたがその人の悪口を止めて、
その人の長所を伸ばすために自分ができることはないか、
その人に感謝すべきことが自分にないか、
その人の苦しみを軽くすることが自分にできないか
敢えてそういう問いを発してみると、ただそれだけで
ストレスはさっと軽くなります。
実はストレスはその人が原因ではなく、
自らが口にしている悪口と、その人を悪く思う心が
原因であったことに気付くでしょう。