親鸞に学ぶ幸福論

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携帯電話のマナー違反の中でもこれは特に嫌がられる

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【瞋恚(2)】

 


私が30代の頃、ある会社に苦情の電話を入れたときのことです。

のらりくらりと言い訳ばかりの不誠実な対応に

いささかカチンときてしまい、

つい電話口の語気が荒くなってしまいました。

電話を切って、自分の机に戻る時、

周りの固い雰囲気に「しまった」と思わずひやりとしました。

 


フロアの隅っこでの電話のやりとりが、同じフロアで

仕事していた後輩数人の耳にも聞こえてしまったようだったのです。

緊張した部屋の空気和らげようとしてか、気の利いた後輩が

「ひどい対応だったんでしょうか」と言ってくれ、

周りも「ひどいですねえ、それは」と会話が生じ、

その場は和みましたが、後輩に気を使わせてしまいました。

言わないだけで彼らもきっと

嫌な感じを持ったのではないかと反省しました。

 


電話だと、つい会話している相手に集中してしまい、

周りが見えなくなるので、こういった失敗をしがちです。

よくよく気をつけねばなりません。

 


よく公共の場で電話するのはマナー違反とされます。

近くで人が会話している声が聞こえても気になりませんが、

誰かの電話している声は、なぜかうるさく感じるものです。

一方の声が聞こえず、電話している人だけの笑い声や相づちを聞くのは、

ちょうど途切れ途切れの音楽を聞かされているようで、

耳障りであり、ストレスを感じます。

ましてや、電話している人が怒っている場合、

かなりの不快感でしょう。

 


怒りは、自分にとって得することは一つもありません。

また自分だけでなく、相手にとっても

嫌な気持ちにさせるだけですから、「自損損他」です。

「自損損他」とは、自らを損させ、相手も損させる、ことです。

 


怒っている人が近くにいるだけで、

たとえその怒りが自分に向けられたものではなくても、

嫌な気持ちになります。

怒っている人の表情、声、態度は不快ですし、

その人に対して腫れ物を触るような対応になり、

肩が凝ります。

何かといつも怒るパートナーと一緒に生活する人や、

いつも不機嫌な夫婦の下に育つ子供は、

強いストレスを感じ、

いつしか自分もイライラしてしまいます。

 


こんな話があります。

あるサラリーマンが会社でミスを指摘され、イライラして帰宅した。

妻に細かいことで八つ当たりする。

ムシャクシャした妻は、子供に小さなことで怒鳴る。

おもしろくない子供は、ネコに怒りをぶつける。

ネコはうっぷん晴らしに天井でネズミを追いかける

天井裏のネコとネズミの追いかけっこで夫は夜眠れず、

翌日、また会社で集中力を欠き、ミスをする。

一人の怒りが波及して、周り中を不幸にし、

ますます自分を苦しめる一例です。

 


私たちを最も苦しませる三大煩悩の一つに「怒りの心」を

お釈迦さまが挙げておられるのもよくわかります。

自戒したいと思います。

 

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